シナモン 歌詞 手越祐也 ふりがな付

笑わらった顔かおが好すきだと言いってしまった
僕ぼくは君きみの何なにを知しってたんだろう
君きみは赤あかくなった瞳ひとみを
かゆいと笑わらって誤魔化ごまかした

雨あめの降ふる日ひも風かぜの強つよい日ひも
いい天気てんきだねっていう君きみの癖くせは
僕ぼくの心こころの苦にがいとこをいつも包つつんでくれるね

甘あまく絡からまる深ふかい時間じかんは
忘わすれられないシナモンの香かおりがした

胸元むなもとに滲にじんだ口紅くちべにがこんなにも
愛いとし苦くるしいなんて思おもわなかったよ
僕ぼくの腕うでの中なかこんな時ときにまで
声こえを殺ころして泣なくからさ
僕ぼくは君きみを離はなさないよ

「もう平気へいきだよ」つて言いうのに
顔かおを上あげない
まだ少すこし頬ほおは湿しめっていて
そんな顔かおも見みせてなんて
言いえない僕ぼくは臆病者おくびょうものだ

頼たよりないかな抱だきしめるだけじゃ
君想きみおもうほどにシナモンの香かおりがする

胸元むなもとに染しみ込こんでゆく淡あわい吐息といきに
髪かみを撫なでるリズムを重かさねて
小ちいさな身体からだに馴染なじんだ痛いたみを
少すこし分わけてくれないかな
僕ぼくは君きみを守まもりたいよ

君きみの全すべてを知しりたいと思おもってるのに
役立やくたたずな言葉ことばたちが僕ぼくに張はり付つく
髪かみも口くちも鼻はなも瞳ひとみもどんな形かたちでも
君きみの声こえで君きみの香かおりで
君きみが君きみであればいい

胸元むなもとに滲にじんだ口紅くちべにがこんなにも
愛いとし苦くるしいなんて思おもわなかったよ
潤うるむ唇くちびるに愛あいを落おとすと
透すき通とおるように笑わらうから
僕ぼくは涙なみだが止とまらないよ