一枚いちまいの便箋びんせんに
さよならの走はしり書がき
悲かなしくて読よみやすい
あのひとの文字もじの癖くせ
小鳥ことりの世話せわも 花かびんの水みずも
今日きょうから先さきは 私わたしの仕事しごと
いつでもそこに 服ふくかけた
柱はしらのくぎを 見みつめて泣ないた
別わかれはこんなものと
理屈りくつでは分わかるけど
こみあげる淋さびしさは
どうすればいいのやら
ライターで火ひをつけた
さよならの走はしり書がき
灰皿はいざらで燃もえている
あのひとの愛あいや夢ゆめ
枕まくらもひとつ 毛布もうふもひとつ
添そい寝ねの味あじを 忘わすれましょうね
小こびんの底そこの 残のこり酒ざけ
コップに空あけて 寝酒ねざけにするわ
別わかれはこんなものと
理屈りくつでは分わかるけど
つきまとう想おもい出でを
どう消けせばいいのやら
一枚ichimaiのno便箋binsenにni
さよならのsayonarano走hashiりri書gaきki
悲kanaしくてshikute読yoみやすいmiyasui
あのひとのanohitono文字mojiのno癖kuse
小鳥kotoriのno世話sewaもmo 花kaびんのbinno水mizuもmo
今日kyouからkara先sakiはha 私watashiのno仕事shigoto
いつでもそこにitsudemosokoni 服fukuかけたkaketa
柱hashiraのくぎをnokugiwo 見miつめてtsumete泣naいたita
別wakaれはこんなものとrehakonnamonoto
理屈rikutsuではdeha分waかるけどkarukedo
こみあげるkomiageru淋sabiしさはshisaha
どうすればいいのやらdousurebaiinoyara
ライタraitaーでde火hiをつけたwotsuketa
さよならのsayonarano走hashiりri書gaきki
灰皿haizaraでde燃moえているeteiru
あのひとのanohitono愛aiやya夢yume
枕makuraもひとつmohitotsu 毛布moufuもひとつmohitotsu
添soいi寝neのno味ajiをwo 忘wasuれましょうねremasyoune
小koびんのbinno底sokoのno 残nokoりri酒zake
コップkoppuにni空aけてkete 寝酒nezakeにするわnisuruwa
別wakaれはこんなものとrehakonnamonoto
理屈rikutsuではdeha分waかるけどkarukedo
つきまとうtsukimatou想omoいi出deをwo
どうdou消keせばいいのやらsebaiinoyara