よみ:ばけもの
バケモノ 歌詞
-
amazarashi
- 2017.12.13 リリース
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彼かれは化ばけ物もの 嘘うそを食くらう獣けだもの 月曜げつようの朝あさに捨すて犬いぬのように公園こうえんで出会であう
濡ぬれたアサガオ 真夏まなつの太陽たいようの 真下ましたで倒たおれ 息いきも絶たえ絶だえ 怯おびえた目玉めだまで
しなびた体毛たいもうを撫なぜれば ひきつる口元くちもと 痩やせこけた体躯たいく
それは憐あわれみだったか、情なさけなのかどうか 僕ぼくの嘘うそを一ひとつあげようか
例たとえば僕ぼくは今いま消きえたいのに 嘘うそをついてる 嘘うそをついてる
家族かぞくの手前てまえ、学校がっこうには時間じかん通どおり出掛でかけるんだよ
そして今日きょうも楽たのしかったんだと 嘘うそをついてる 嘘うそをついてる
こいつを食くらえ なあ化ばけ物もの、ずいぶんうまそうに食くうもんだな
彼かれは化ばけ物もの 嘘うそを食くらう獣けだもの 腹はらを満みたして僕ぼくに懐なついて 見みる間まに育そだって
僕ぼくは除のけ者もの 飛とび降おりた歩道橋ほどうきょう 病院びょういんの窓まど すすり泣なく母はは 木立こだちに夕焼ゆうやけ
もの欲ほしそうな表情ひょうじょう浮うかべ 次第しだいに肥大ひだいするその体躯たいく
次つぎの嘘うそをもっともっととせがむもんだから そうか 僕ぼくの嘘うそを一ひとつあげようか
ほんとは僕ぼく、死しに損ぞこなったのに 嘘うそをついてる 嘘うそをついてる
家族かぞくの手前てまえ 「運うんが良よかったんだ」と 悪わるびれて笑わらったよ
そして今日きょうも息いきをするみたいに 嘘うそをついてる 嘘うそをついてる
こいつを食くらえ なあ化ばけ物もの、ずいぶんでかく育そだったもんだな
僕ぼくの背丈せたけを超こえた化ばけ物もの 嘘うその塊かたまりみたいな僕ぼくを 綺麗きれいさっぱり食たべてくれないか
「生いきるのが辛つらかった 苦くるしくてしょうがなかった
だけど辛つらいと思おもわれるのが 一番いちばん辛つらいことだから」
ようやく本音ほんね叫さけんだら 化ばけ物ものは見みる間まに萎しぼんだ
でもね僕ぼくはまだ嘘うそを隠かくしてる 自分じぶんさえ騙だます僕ぼくの嘘うそを
ほんとは笑わらって生いきたいくせに 嘘うそをついてる 嘘うそをついてる
理想りそう、現実げんじつ そのずれを 埋うめるための仮初かりそめの夢想むそうなら
弱よわい僕ぼくらに嘘うそは必然ひつぜんか 今日きょうも誰だれもが 嘘うそをついてる
そいつを食くらえ なあ僕ぼくらは、表裏一体ひょうりいったいの実像じつぞうと影かげ
彼かれは化ばけ物もの 嘘うそを食くらう獣けだもの 一人ひとりに一人ひとり 誰だれも彼かれもが背後はいごに匿かくまう
その隠かくし事ごと 蓋ふたをしてる腫物はれもの 君きみの背後はいごにそびえ立たつ影かげ ずいぶん巨大きょだいだな
濡ぬれたアサガオ 真夏まなつの太陽たいようの 真下ましたで倒たおれ 息いきも絶たえ絶だえ 怯おびえた目玉めだまで
しなびた体毛たいもうを撫なぜれば ひきつる口元くちもと 痩やせこけた体躯たいく
それは憐あわれみだったか、情なさけなのかどうか 僕ぼくの嘘うそを一ひとつあげようか
例たとえば僕ぼくは今いま消きえたいのに 嘘うそをついてる 嘘うそをついてる
家族かぞくの手前てまえ、学校がっこうには時間じかん通どおり出掛でかけるんだよ
そして今日きょうも楽たのしかったんだと 嘘うそをついてる 嘘うそをついてる
こいつを食くらえ なあ化ばけ物もの、ずいぶんうまそうに食くうもんだな
彼かれは化ばけ物もの 嘘うそを食くらう獣けだもの 腹はらを満みたして僕ぼくに懐なついて 見みる間まに育そだって
僕ぼくは除のけ者もの 飛とび降おりた歩道橋ほどうきょう 病院びょういんの窓まど すすり泣なく母はは 木立こだちに夕焼ゆうやけ
もの欲ほしそうな表情ひょうじょう浮うかべ 次第しだいに肥大ひだいするその体躯たいく
次つぎの嘘うそをもっともっととせがむもんだから そうか 僕ぼくの嘘うそを一ひとつあげようか
ほんとは僕ぼく、死しに損ぞこなったのに 嘘うそをついてる 嘘うそをついてる
家族かぞくの手前てまえ 「運うんが良よかったんだ」と 悪わるびれて笑わらったよ
そして今日きょうも息いきをするみたいに 嘘うそをついてる 嘘うそをついてる
こいつを食くらえ なあ化ばけ物もの、ずいぶんでかく育そだったもんだな
僕ぼくの背丈せたけを超こえた化ばけ物もの 嘘うその塊かたまりみたいな僕ぼくを 綺麗きれいさっぱり食たべてくれないか
「生いきるのが辛つらかった 苦くるしくてしょうがなかった
だけど辛つらいと思おもわれるのが 一番いちばん辛つらいことだから」
ようやく本音ほんね叫さけんだら 化ばけ物ものは見みる間まに萎しぼんだ
でもね僕ぼくはまだ嘘うそを隠かくしてる 自分じぶんさえ騙だます僕ぼくの嘘うそを
ほんとは笑わらって生いきたいくせに 嘘うそをついてる 嘘うそをついてる
理想りそう、現実げんじつ そのずれを 埋うめるための仮初かりそめの夢想むそうなら
弱よわい僕ぼくらに嘘うそは必然ひつぜんか 今日きょうも誰だれもが 嘘うそをついてる
そいつを食くらえ なあ僕ぼくらは、表裏一体ひょうりいったいの実像じつぞうと影かげ
彼かれは化ばけ物もの 嘘うそを食くらう獣けだもの 一人ひとりに一人ひとり 誰だれも彼かれもが背後はいごに匿かくまう
その隠かくし事ごと 蓋ふたをしてる腫物はれもの 君きみの背後はいごにそびえ立たつ影かげ ずいぶん巨大きょだいだな