うれしい 歌詞 中村中 ふりがな付

出会であいはいつも突然とつぜんさ。振ふり返かえったら、二に足そく歩行ほこうの獣けものがいた。
旅先たびさきで逢あった。訳わけあり同士どうし、惹ひかれ合あったね。魔法まほうのような引力いんりょくで。
唇くちびるの形かたちが似にてゆくのを感かんじながらキッスしたひと時とき。
空うつろな瞳ひとみは、ここにいるのに、何処どこか居場所いばしょ探さがしてるみたいで。
「私わたしだったら、連つれ出だせるよ」。

君きみのその瞳ひとみが、一瞬いっしゅんでもほころぶなら、うれしい。
君きみのその笑顔えがおに、一瞬いっしゅんでも役立やくだてたら、うれしい。

別わかれはいつも突然とつぜんさ。振ふり返かえったら、しょげた背中せなかの仔犬こいぬがいた。
さよならって、ほんの気きまぐれで襲おそってくるね。呪のろいのような重力じゅうりょくで。
別べつに友達ともだちのままでいいのに。淋さびしい日ひは呼よび出だしていいのに。
全部ぜんぶちゃんと言いわなくていいのに。思おもい悩なやまさせていたら、ごめんね。
「私わたしだったら、笑わらえるから」。

君きみのその瞳ひとみに、一瞬いっしゅんでも映うつれたなら、うれしい。
君きみのその心こころに、一瞬いっしゅんでも刺ささったのなら、うれしい。
君きみのその記憶きおくに、一瞬いっしゅんでも残のこってるなら、うれしい。
君きみのその笑顔えがおに、一瞬いっしゅんでも役立やくだてたら、うれしい。