みちしるべ 歌詞 慈光 ふりがな付

この街まちを照てらすあの太陽たいようが
消きえていくなんて信しんじれないけれど
あの太陽たいようが照てらすその先さきには
僕ぼくに手てを振ふるシルエットがひとつ

高鳴たかなる鼓動こどうに足あしが震ふるえていた
あがってく脈拍みゃくはく 振ふり返かえれば走はしりだす

たとえば
追おいつかなくていい
君きみの影かげを探さがし見みつけるから
たとえば
見失みうしなっていい
君きみの涙なみだがみちしるべになるから

昨日きのうを忘わすれたように街まちは
今日きょうも忙いそがしそうに動うごきだした
昨日きのう出来でき上あがった積つみ木きの城しろは
いつの間まにかそこで崩くずれていた

ひとつずつカケラを拾ひろい集あつめていく

夕陽ゆうひが沈しずんで
月つきが照てらす帰かえり道みちは妙みょうに明あかるくて
ふたりだけを包つつむ街灯がいとう
もう離はなさない 繋つないだこの手ては

たとえば
追おいつかなくていい
君きみの影かげを探さがし見みつけるから
たとえば
見失みうしなっていい
君きみの涙なみだがみちしるべになるから

この世界せかいでただひとり 愛あいを唄うたえる人ひとだから
この世界せかいでただひとり 星ほしに願ねがえる人ひとだから

ただひとり 唄うたえる人ひと
ただひとり 願ねがう人ひとよ