濡ぬれた影かげを引ひきずりながら螺旋らせん階段かいだんを下おりてゆく
空そらとたわむれるための設計せっけい図ずは
ごく一部いちぶの命いのちにしか配くばられていないみたいだ
翼つばさの真似まねをする両手りょうてが教おしえてくれるのは空そらの重おもさだけ
飛とべなかった人ひとたちは駅えきに集あつまる
引力いんりょくに足首あしくびをつかまれたままつり革かわにつかまる
目めを合あわせないのがマナー
イヤホンで耳みみを塞ふさいで
10色しょくの電波でんぱを抱だき止とめる
その間あいだだけモノクロの世界せかいに亀裂きれつが入はいる
なんどもひねったドアノブの奥おくの
なんども座すわった机つくえの前まえで
わたしに宛あてた手紙てがみを書かくよ
このカラフルが冷さめないうちに
大丈夫だいじょうぶ、インクとかなしみなら
かなしみのほうが先さきに尽つきるよ
できればきみの声こえで歌うたってほしいな
わたしに似にただれかに
この手紙てがみの内容ないようを忘わすれるいつかのわたしに
届とどくように
からだの中なかの細胞さいぼうを探さがしても
見みつからないから
わたしの中なかの才能さいのうを凝こらしても
かなわない あの子こには
だけどわたしはわたしなの
誰だれでもない わたしだから
心こころの中なかの解像かいぞう度ど あげてゆこう
この空そらはどんな青あお?
心こころが泣ないてる 言葉ことばが咲さいてる
光ひかりの方ほうへ歩あるいてる
川かわが流ながれてる 冷つめたい頬ほほに
星ほしが瞬またたく夜よる さよならをしたのに…
世界せかいのはしっこで生いきても
地球ちきゅうは青あおくて丸まるいから
もう会あわないと決きめたのに
偶然ぐうぜんばったり会あっちゃうな
心こころのからっぽを埋うめてよ
あこがれちゃって苦くるしいや
べつべつの人間にんげんなんて そんなのやだよ
わたしはきみでわたしだよ
おなかにつもる 悲かなしみは
しみじみと そしてきらきらと
「あの子こみたいになれたらな」
「それまだ言いう?」
「ねえ、 わたしはわたしでしょ」
耳みみを澄すましたら風かぜが歌うたってた
ふたりのシャツがふくらんで
宙そらに浮うかんだら パンツ見みえたの
笑わらいすぎでさ涙なみだが溢あふれそう
未来みらいを怖こわがっていたけど
案外あんがいそんな悪わるくないし
きみにも生いきててほしいと
やっぱりわたし思おもうから
心こころの匂においのする距離きょりで
話はなしをしたり笑わらったり 怒おこったり
そんなことがしあわせなんて
ひとりぼっちじゃ きっと知しらないままだった
わたしはひとりだけどひとつじゃない
えくぼのわたし レッスン室しつのわたし
なみだのわたし ステージのわたし
ばらばらになりそうなひとつひとつを
束たばねてくれているのはきみだった
きみがとなりにいる夜よるは
いつもより痛いたみが短みじかくて いつもより明日あしたが遠とおくて
いつもより今日きょうが長ながくて いつもより声こえが近ちかくて
たくさんたくさん しあわせだって思おもえた
さむがりやとあつがりやは
結局けっきょくどちらもさみしがりやで
夢ゆめに引ひき裂さかれるのをいつまでもいやがっていたね
まどろみながら窓まどをひらく
人ひとが月つきに見みとれるのは月つきが人ひとのふるさとだから
月つきに見みとれる人ひとは月つきに看取みとられてふるさとへ帰かえる
そういえばさ
わたしが飛とべるようになる前まえに
新あたらしい星座せいざを見みつける前まえに
ねえ、きみ
そろそろ名前なまえを教おしえてよ
望遠鏡ぼうえんきょうを覗のぞいても
真実しんじつなんて見みえないな
綺麗きれいなものは見みえないって
この際さい、 はったり決きめてやる!
世界せかいのはしっこで生いきても
地球ちきゅうは青あおくて丸まるいから
もう会あわないと決きめたのに
偶然ぐうぜんばったり会あっちゃうな
心こころのからっぽを埋うめてよ
あこがれちゃって苦くるしいや
べつべつの人間にんげんなんて そんなのやだよ
わたしはきみでわたしだよ
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空soraとたわむれるためのtotawamurerutameno設計sekkei図zuはha
ごくgoku一部ichibuのno命inochiにしかnishika配kubaられていないみたいだrareteinaimitaida
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そのsono間aidaだけdakeモノクロmonokuroのno世界sekaiにni亀裂kiretsuがga入haiるru
なんどもひねったnandomohinettaドアノブdoanobuのno奥okuのno
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大丈夫daijoubu、インクinkuとかなしみならtokanashiminara
かなしみのほうがkanashiminohouga先sakiにni尽tsuきるよkiruyo
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わたしのwatashino中nakaのno才能sainouをwo凝koらしてもrashitemo
かなわないkanawanai あのano子koにはniha
だけどわたしはわたしなのdakedowatashihawatashinano
誰dareでもないdemonai わたしだからwatashidakara
心kokoroのno中nakaのno解像kaizou度do あげてゆこうageteyukou
このkono空soraはどんなhadonna青ao?
心kokoroがga泣naいてるiteru 言葉kotobaがga咲saいてるiteru
光hikariのno方houへhe歩aruいてるiteru
川kawaがga流nagaれてるreteru 冷tsumeたいtai頬hohoにni
星hoshiがga瞬matataくku夜yoru さよならをしたのにsayonarawoshitanoni…
世界sekaiのはしっこでnohashikkode生iきてもkitemo
地球chikyuuはha青aoくてkute丸maruいからikara
もうmou会aわないとwanaito決kiめたのにmetanoni
偶然guuzenばったりbattari会aっちゃうなtchauna
心kokoroのからっぽをnokarappowo埋uめてよmeteyo
あこがれちゃってakogarechatte苦kuruしいやshiiya
べつべつのbetsubetsuno人間ningenなんてnante そんなのやだよsonnanoyadayo
わたしはきみでわたしだよwatashihakimidewatashidayo
おなかにつもるonakanitsumoru 悲kanaしみはshimiha
しみじみとshimijimito そしてきらきらとsoshitekirakirato
「あのano子koみたいになれたらなmitaininaretarana」
「それまだsoremada言iうu?」
「ねえnee、 わたしはわたしでしょwatashihawatashidesyo」
耳mimiをwo澄suましたらmashitara風kazeがga歌utaってたtteta
ふたりのfutarinoシャツsyatsuがふくらんでgafukurande
宙soraにni浮uかんだらkandara パンツpantsu見miえたのetano
笑waraいすぎでさisugidesa涙namidaがga溢afuれそうresou
未来miraiをwo怖kowaがっていたけどgatteitakedo
案外angaiそんなsonna悪waruくないしkunaishi
きみにもkiminimo生iきててほしいとkitetehoshiito
やっぱりわたしyappariwatashi思omoうからukara
心kokoroのno匂nioいのするinosuru距離kyoriでde
話hanashiをしたりwoshitari笑waraったりttari 怒okoったりttari
そんなことがしあわせなんてsonnakotogashiawasenante
ひとりぼっちじゃhitoribotchija きっとkitto知shiらないままだったranaimamadatta
わたしはひとりだけどひとつじゃないwatashihahitoridakedohitotsujanai
えくぼのわたしekubonowatashi レッスンressun室shitsuのわたしnowatashi
なみだのわたしnamidanowatashi ステsuteージjiのわたしnowatashi
ばらばらになりそうなひとつひとつをbarabaraninarisounahitotsuhitotsuwo
束tabaねてくれているのはきみだったnetekureteirunohakimidatta
きみがとなりにいるkimigatonariniiru夜yoruはha
いつもよりitsumoyori痛itaみがmiga短mijikaくてkute いつもよりitsumoyori明日ashitaがga遠tooくてkute
いつもよりitsumoyori今日kyouがga長nagaくてkute いつもよりitsumoyori声koeがga近chikaくてkute
たくさんたくさんtakusantakusan しあわせだってshiawasedatte思omoえたeta
さむがりやとあつがりやはsamugariyatoatsugariyaha
結局kekkyokuどちらもさみしがりやでdochiramosamishigariyade
夢yumeにni引hiきki裂saかれるのをいつまでもいやがっていたねkarerunowoitsumademoiyagatteitane
まどろみながらmadorominagara窓madoをひらくwohiraku
人hitoがga月tsukiにni見miとれるのはtorerunoha月tsukiがga人hitoのふるさとだからnofurusatodakara
月tsukiにni見miとれるtoreru人hitoはha月tsukiにni看取mitoられてふるさとへraretefurusatohe帰kaeるru
そういえばさsouiebasa
わたしがwatashiga飛toべるようになるberuyouninaru前maeにni
新ataraしいshii星座seizaをwo見miつけるtsukeru前maeにni
ねえnee、きみkimi
そろそろsorosoro名前namaeをwo教oshiえてよeteyo
望遠鏡bouenkyouをwo覗nozoいてもitemo
真実shinjitsuなんてnante見miえないなenaina
綺麗kireiなものはnamonoha見miえないってenaitte
このkono際sai、 はったりhattari決kiめてやるmeteyaru!
世界sekaiのはしっこでnohashikkode生iきてもkitemo
地球chikyuuはha青aoくてkute丸maruいからikara
もうmou会aわないとwanaito決kiめたのにmetanoni
偶然guuzenばったりbattari会aっちゃうなtchauna
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あこがれちゃってakogarechatte苦kuruしいやshiiya
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わたしはきみでわたしだよwatashihakimidewatashidayo