野性上等 歌詞 人間椅子 ふりがな付

電気でんき仕掛じかけの街まちに
監視かんし装置そうちが光ひかる
どこに逃にげても追おわれ
まるで牢屋ろうやだろう

互たがいが互たがい見張みはり
内緒ないしょ話ばなしも聴きかれ
点数てんすうばかり稼かせぐ
ここは修羅しゅらの国くにか

心こころが騒さわぐ
血潮ちしおはたぎる
夜空よぞらを見上みあげ
魂たましいが嘆なげく

野性やせいを取とり戻もどせ
野性やせいを取とり返かえせ
野性やせいを思おもい出だせ
野性やせいを声こえに出だせ

アオー

まがいの餌えさを食たべて
積つみ木きの箱はこで眠ねむり
柵さくで囲かこわれたなら
まるで家畜かちくだろう

小羊こひつじならば飼かわれ
狼おおかみならば狩かられ
沈黙ちんもくだけを守まもる
ここは真しんの闇やみか

体からだがうずく
野山のやまを思おもい
月夜つきよに向むかい
魂たましいが叫さけぶ

野性やせいを取とり戻もどせ
野性やせいを取とり返かえせ
野性やせいを思おもい出だせ
野性やせいを声こえに出だせ

アオー

青あおい空そら 飛とんでみたい
赤あかい月つき 吠ほえてみたい
青あおい海うみ 漕こいでみたい
赤あかい夕日ゆうひ 浴あびてみたい
野性やせい上等じょうとう

鋭するどい牙きばは折おられ
はばたく羽はねは取とられ
踏ふん張ばる脚あしはもがれ
まるで骸むくろだろう

機械きかいの声こえが響ひびく
催眠術さいみんじゅつのように
右みぎに左ひだりにならい
ここは黄泉よみの国くにか

体からだが火照ほてる
獣けものに返かえり
朝日あさひとともに
魂たましいが吠ほえる

野性やせいを取とり戻もどせ
野性やせいを取とり返かえせ
野性やせいを思おもい出だせ
野性やせいを声こえに出だせ

アオー

野性やせいを取とり戻もどせ
野性やせいを取とり返かえせ
野性やせいを思おもい出だせ
野性やせいを声こえに出だせ