「─ ─ 今日きょう変へんなお客きゃくさん乗のってきてね」
「いやいやそれはいつものことでしょ」
「にしても今日きょうは特とくに変へんなやつばかりでねぇ」
「ほぉ、それでどんな奴やつだったんだ?」
『こんばんは。どちらまで行いかれますか?お客きゃくさん』
『あの町まちへ、あの場所ばしょまで向むかってくれますか』
『ところでその雨具あまぐ何なんです?
今日きょうの天気てんきは雨あめだったかな......?』
『ずぶ濡ぬれのままじゃ冷ひえるでしょう』
『......少すこし急いそいでいただけです』
『疲つかれているので少すこしだけ眠ねむりたい
このまま目的もくてき地ちまで安やすらかに』
「─ ─ なんか不気味ぶきみな空間くうかんだったよ
客きゃくを降おろせば赤あかく染そまっていたんだ─ ─ その席せきが」
誰だれだ!誰だれだ!アナタは誰だれだ!
誰だれか!誰だれか!席せきが汚よごれた!!
どうか!どうか!潮しおの香かおりだ!
海うみで洗浄せんじょう 一息ひといき尽ついた
『ねえ!タクシー!家いえまで手てかして』
『随分ずいぶん酔よっているようですね』
『ああ吐はきそう......!』
『困こまります!』
『泣なきそう......』
『お困こまりです......?
ご入用いりようならエチケット─ ─ 』
『お客きゃくさん、なんだか息いきが荒あらい?
顔色かおいろも少すこし悪わるいようです』
「─ ─ 何なんか嫌いやな予感よかんがしたんだよ」
頭あたまを抱かかえた客きゃくが叫さけんだ
『HELP!! HELP!! HELP!!』
『お客様きゃくさま?』
『だして!だして!だして!はやく!』
『......何なんか変へんなモンでもヤられています?』
嗚呼ああ ラチあかない嫌いやな臭におい(きたねーな)
誰だれだ!誰だれだ!アナタは誰だれだ!
誰だれか!誰だれか!席せきが汚よごれた!!
ヤだな!やだな!シモの臭においだ!
海うみで洗浄せんじょう 一息ひといき尽ついた
『お客きゃくさんどちらまで行いかれます?』
『......何処どこでも良いい。ただ走はしらせてくれ』
『嫌いやなことでもありましたか?
よろしければ話はなしてみませんか』
『全すべてを失うしなった哀あわれなオレの生いきる意味いみが見みつからないんだ』
『............』
『アンタ、オレを救すくってくれるんだろう?』
「─ ─ しばらく外そとを眺ながめて待まっていたんだ。その人ひとは」
イイね!イイね!ラクにしたのかい!
上じょうの客きゃくだ!席せきは清潔せいけつ!!
どうか!どうか!潮しおの香かおりだ!
海うみで洗浄せんじょう 一息ひといき尽ついた
誰だれだ!誰だれだ! 誰だれか!誰だれか! アナタ誰だれだ!
命いのち!命いのち!命いのち大事だいじ! 証拠しょうこ洗浄せんじょう 一息ひといきついた
「─ ─ ってことがあって」
「それは上じょう出来できだね」
「あんまり客きゃくに寄より添そうなよ」
「いいじゃない。どうせ最後さいごなんだし」
「それじゃあ、─ ─ 汚よごれたシートを綺麗きれいにしますか」
「─ ─ 今日kyou変henなおnao客kyakuさんsan乗noってきてねttekitene」
「いやいやそれはいつものことでしょiyaiyasorehaitsumonokotodesyo」
「にしてもnishitemo今日kyouはha特tokuにni変henなやつばかりでねぇnayatsubakaridenee」
「ほぉhoo、それでどんなsorededonna奴yatsuだったんだdattanda?」
『こんばんはkonbanha。どちらまでdochiramade行iかれますかkaremasuka?おo客kyakuさんsan』
『あのano町machiへhe、あのano場所basyoまでmade向muかってくれますかkattekuremasuka』
『ところでそのtokorodesono雨具amagu何nanですdesu?
今日kyouのno天気tenkiはha雨ameだったかなdattakana......?』
『ずぶzubu濡nuれのままじゃrenomamaja冷hiえるでしょうerudesyou』
『......少sukoしshi急isoいでいただけですideitadakedesu』
『疲tsukaれているのでreteirunode少sukoしだけshidake眠nemuりたいritai
このままkonomama目的mokuteki地chiまでmade安yasuらかにrakani』
「─ ─ なんかnanka不気味bukimiなna空間kuukanだったよdattayo
客kyakuをwo降oろせばroseba赤akaくku染soまっていたんだmatteitanda─ ─ そのsono席sekiがga」
誰dareだda!誰dareだda!アナタanataはha誰dareだda!
誰dareかka!誰dareかka!席sekiがga汚yogoれたreta!!
どうかdouka!どうかdouka!潮shioのno香kaoりだrida!
海umiでde洗浄senjou 一息hitoiki尽tsuいたita
『ねえnee!タクシtakushiー!家ieまでmade手teかしてkashite』
『随分zuibun酔yoっているようですねtteiruyoudesune』
『ああaa吐haきそうkisou......!』
『困komaりますrimasu!』
『泣naきそうkisou......』
『おo困komaりですridesu......?
ごgo入用iriyouならnaraエチケットechiketto─ ─ 』
『おo客kyakuさんsan、なんだかnandaka息ikiがga荒araいi?
顔色kaoiroもmo少sukoしshi悪waruいようですiyoudesu』
「─ ─ 何nanかka嫌iyaなna予感yokanがしたんだよgashitandayo」
頭atamaをwo抱kakaえたeta客kyakuがga叫sakeんだnda
『HELP!! HELP!! HELP!!』
『おo客様kyakusama?』
『だしてdashite!だしてdashite!だしてdashite!はやくhayaku!』
『......何nanかka変henなnaモンmonでもdemoヤyaられていますrareteimasu?』
嗚呼aa ラチrachiあかないakanai嫌iyaなna臭nioいi(きたねkitaneーなna)
誰dareだda!誰dareだda!アナタanataはha誰dareだda!
誰dareかka!誰dareかka!席sekiがga汚yogoれたreta!!
ヤyaだなdana!やだなyadana!シモshimoのno臭nioいだida!
海umiでde洗浄senjou 一息hitoiki尽tsuいたita
『おo客kyakuさんどちらまでsandochiramade行iかれますkaremasu?』
『......何処dokoでもdemo良iいi。ただtada走hashiらせてくれrasetekure』
『嫌iyaなことでもありましたかnakotodemoarimashitaka?
よろしければyoroshikereba話hanaしてみませんかshitemimasenka』
『全subeてをtewo失ushinaったtta哀awaれなrenaオレoreのno生iきるkiru意味imiがga見miつからないんだtsukaranainda』
『............』
『アンタanta、オレoreをwo救sukuってくれるんだろうttekurerundarou?』
「─ ─ しばらくshibaraku外sotoをwo眺nagaめてmete待maっていたんだtteitanda。そのsono人hitoはha」
イイiiねne!イイiiねne!ラクrakuにしたのかいnishitanokai!
上jouのno客kyakuだda!席sekiはha清潔seiketsu!!
どうかdouka!どうかdouka!潮shioのno香kaoりだrida!
海umiでde洗浄senjou 一息hitoiki尽tsuいたita
誰dareだda!誰dareだda! 誰dareかka!誰dareかka! アナタanata誰dareだda!
命inochi!命inochi!命inochi大事daiji! 証拠syouko洗浄senjou 一息hitoikiついたtsuita
「─ ─ ってことがあってttekotogaatte」
「それはsoreha上jou出来dekiだねdane」
「あんまりanmari客kyakuにni寄yoりri添soうなよunayo」
「いいじゃないiijanai。どうせdouse最後saigoなんだしnandashi」
「それじゃあsorejaa、─ ─ 汚yogoれたretaシshiートtoをwo綺麗kireiにしますかnishimasuka」