山やまが哭ないたら 吹雪ふぶきになって
ふたりの足跡あしあと 消けしてゆく
惚ほれた同志どうしの みちゆきは
峠とうげづたいに 闇やみの中なか
許ゆるされぬ 恋こいでいい――
人目ひとめをしのぶ 恋こいでいい
抱だいて…抱だいて…抱だきしめて
燃もえて…燃もえて…燃もえあがる……
遠野とおのの果はての 夢ゆめ一ひと夜よ
蒼あおい焔ほむらよ 白馬はくばになって
ふたりを乗のせて 舞まい昇あがれ
契ちぎりかわせば この肌はだを
染そめる雪ゆきさえ あたたかい
みれんなど ないのです
いまさら惜おしむものはない――
誰だれが…誰だれが…呼よんだって
けして…けして…帰かえらない……
遠野とおのの空そらで 星ほしになる
命いのち火びよ メラメラと
この世よの掟さだめ 焼やき尽つくせ
抱だいて…抱だいて…抱だきしめて
燃もえて…燃もえて…燃もえあがる……
遠野とおのの果はての 夢ゆめ一ひと夜よ
山yamaがga哭naいたらitara 吹雪fubukiになってninatte
ふたりのfutarino足跡ashiato 消keしてゆくshiteyuku
惚hoれたreta同志doushiのno みちゆきはmichiyukiha
峠tougeづたいにdutaini 闇yamiのno中naka
許yuruされぬsarenu 恋koiでいいdeii――
人目hitomeをしのぶwoshinobu 恋koiでいいdeii
抱daいてite…抱daいてite…抱daきしめてkishimete
燃moえてete…燃moえてete…燃moえあがるeagaru……
遠野toonoのno果haてのteno 夢yume一hito夜yo
蒼aoいi焔homuraよyo 白馬hakubaになってninatte
ふたりをfutariwo乗noせてsete 舞maいi昇agaれre
契chigiりかわせばrikawaseba このkono肌hadaをwo
染soめるmeru雪yukiさえsae あたたかいatatakai
みれんなどmirennado ないのですnainodesu
いまさらimasara惜oしむものはないshimumonohanai――
誰dareがga…誰dareがga…呼yoんだってndatte
けしてkeshite…けしてkeshite…帰kaeらないranai……
遠野toonoのno空soraでde 星hoshiになるninaru
命inochi火biよyo メラメラmerameraとto
このkono世yoのno掟sadame 焼yaきki尽tsuくせkuse
抱daいてite…抱daいてite…抱daきしめてkishimete
燃moえてete…燃moえてete…燃moえあがるeagaru……
遠野toonoのno果haてのteno 夢yume一hito夜yo