壁かべの日ひめくり 一枚いちまい破やぶり
宿やどの窓辺まどべで 鶴つるを折おる
泣なきに来きた 伊根いねの舟屋ふなやは 波なみまくら・・・・・
海うみが玄関おもてよ 通とおりは裏口うらよ
そんな哀かなしい 恋こいだから
三日三晩みっかみばんの 東風いちせもやんで
沖おきは夕ゆうなぎ イカ日和びより
絵えのような 伊根いねの舟屋ふなやの 月つき灯あかり・・・・・
ふたつぐい呑のみ 並ならべてみても
ひとりぼっちは 淋さびしくて
旅たびのおわりの 浮棧橋うきさんばしに
咲さいて春はる待まつ 口紅水仙せっちゅうか
ふりむけば 伊根いねの舟屋ふなやは 雪ゆきの中なか・・・・・
生いきる寒さむさに 負まけそな時ときは
泣なきにおいでと 呼よぶように
壁kabeのno日hiめくりmekuri 一枚ichimai破yabuりri
宿yadoのno窓辺madobeでde 鶴tsuruをwo折oるru
泣naきにkini来kiたta 伊根ineのno舟屋funayaはha 波namiまくらmakura・・・・・
海umiがga玄関omoteよyo 通tooりはriha裏口uraよyo
そんなsonna哀kanaしいshii 恋koiだからdakara
三日三晩mikkamibanのno 東風ichiseもやんでmoyande
沖okiはha夕yuuなぎnagi イカika日和biyori
絵eのようなnoyouna 伊根ineのno舟屋funayaのno 月tsuki灯akaりri・・・・・
ふたつぐいfutatsugui呑noみmi 並naraべてみてもbetemitemo
ひとりぼっちはhitoribotchiha 淋sabiしくてshikute
旅tabiのおわりのnoowarino 浮棧橋ukisanbashiにni
咲saいてite春haru待maつtsu 口紅水仙setchuuka
ふりむけばfurimukeba 伊根ineのno舟屋funayaはha 雪yukiのno中naka・・・・・
生iきるkiru寒samuさにsani 負maけそなkesona時tokiはha
泣naきにおいでとkinioideto 呼yoぶようにbuyouni