この世よにちょっとだけ
寄より道みちしてるだけ
どんな所ところへ行いこうかな
一いち番目ばんめの匂においは 朝あさの潮風しおかぜ
やわらかい曇くもり空ぞら
あなたにちょっとだけ
会あいに降おりてみたの
季節きせつの変かわり目めも 疾とうに見逃みのがして
ただ見みてるだけ
ただ見みてるだけで
何なにもいらない 青あおい空そら
時間じかんの丘おかを越こえて 此処ここへ来きたの
たしかに滲にじむ 温あたたかい海うみの味あじ
人混ひとごみの中なか のらりくらり歩あるく
砂すなっぽい晴はれた午後ごご
私わたしの身体からだが噛かみ砕くだかれてゆく
あなたの白しろい光ひかる歯はで
私わたしの上うえに わたしが重かさなり落おちる
柔やわらかな腹はらの中なか
この世よにちょっとだけ
寄より道みちしてるだけ
せわしく通とおり過すぎてく街まち灯あかり
最後さいごに覚おぼえているのは あたたかな
あの人ひとの腹はらの中なか
このkono世yoにちょっとだけnichottodake
寄yoりri道michiしてるだけshiterudake
どんなdonna所tokoroへhe行iこうかなkoukana
一ichi番目banmeのno匂nioいはiha 朝asaのno潮風shiokaze
やわらかいyawarakai曇kumoりri空zora
あなたにちょっとだけanatanichottodake
会aいにini降oりてみたのritemitano
季節kisetsuのno変kaわりwari目meもmo 疾toうにuni見逃minogaしてshite
ただtada見miてるだけterudake
ただtada見miてるだけでterudakede
何naniもいらないmoiranai 青aoいi空sora
時間jikanのno丘okaをwo越koえてete 此処kokoへhe来kiたのtano
たしかにtashikani滲nijiむmu 温atatakaいi海umiのno味aji
人混hitogoみのmino中naka のらりくらりnorarikurari歩aruくku
砂sunaっぽいppoi晴haれたreta午後gogo
私watashiのno身体karadaがga噛kaみmi砕kudaかれてゆくkareteyuku
あなたのanatano白shiroいi光hikaるru歯haでde
私watashiのno上ueにni わたしがwatashiga重kasaなりnari落oちるchiru
柔yawaらかなrakana腹haraのno中naka
このkono世yoにちょっとだけnichottodake
寄yoりri道michiしてるだけshiterudake
せわしくsewashiku通tooりri過suぎてくgiteku街machi灯akaりri
最後saigoにni覚oboえているのはeteirunoha あたたかなatatakana
あのano人hitoのno腹haraのno中naka