雪ゆきに叩たたかれ 嵐あらしにもまれ
苦労くろうして咲さく 寒椿かんつばき
きれいごとでは 歩あるけぬ世間せけん
心機しんき一転いってん やるぞと決きめた
百里ひゃくり行いくのが 人生じんせいならば
九十九里くじゅうきゅうりが 折おり返かえし
身みには菰こも着きて 縄帯なわおびしても
こころ濁にごさぬ 樽たるの酒さけ
つらい試練しれんは 誰だれにもめぐる
心機しんき一転いってん さだめも変かえて
やがてこの先さき 日陰ひかげの道みちは
晴はれの舞台ぶたいへ つづく道みち
義理ぎりでせまれば 鴬うぐいすさえも
梅うめをはなれて 藪やぶに棲すむ
人ひとにやさしく 己おのれにきつく
心機しんき一転いってん 捧ささげるいのち
そうさ理不尽りふじん 涙なみだもあるが
仰あおぐ空そらには 夢ゆめもある
雪yukiにni叩tataかれkare 嵐arashiにもまれnimomare
苦労kurouしてshite咲saくku 寒椿kantsubaki
きれいごとではkireigotodeha 歩aruけぬkenu世間seken
心機shinki一転itten やるぞとyaruzoto決kiめたmeta
百里hyakuri行iくのがkunoga 人生jinseiならばnaraba
九十九里kujuukyuuriがga 折oりri返kaeしshi
身miにはniha菰komo着kiてte 縄帯nawaobiしてもshitemo
こころkokoro濁nigoさぬsanu 樽taruのno酒sake
つらいtsurai試練shirenはha 誰dareにもめぐるnimomeguru
心機shinki一転itten さだめもsadamemo変kaえてete
やがてこのyagatekono先saki 日陰hikageのno道michiはha
晴haれのreno舞台butaiへhe つづくtsuduku道michi
義理giriでせまればdesemareba 鴬uguisuさえもsaemo
梅umeをはなれてwohanarete 藪yabuにni棲suむmu
人hitoにやさしくniyasashiku 己onoreにきつくnikitsuku
心機shinki一転itten 捧sasaげるいのちgeruinochi
そうさsousa理不尽rifujin 涙namidaもあるがmoaruga
仰aoぐgu空soraにはniha 夢yumeもあるmoaru