来こぬひとを 待まつ夜よるは長ながく
月つき満みちて 雲くもに欠かけゆく
炎ひのごとく こころは燃もえど
肩かたに冷つめたし 洗あらいひ髪がみ
あなた 何処どこに…
盆ぼんすぎの 軒端のきばの秋あき虫むしに
おんな虫むし 連つれて泣なくころ
おぼろげな 契ちぎりをたぐり
指ゆびで遊あそびし 洗あらいひ髪がみ
あなた 恋こいしと…
愛いとしきは 苦くるしきことと
手鏡てかがみの吾われに 聞きかせる
溺おぼれゆく おんなの性さがの
濡ぬれて絡からみし 洗あらいひ髪がみ
あなた 命いのちと…
来koぬひとをnuhitowo 待maつtsu夜yoruはha長nagaくku
月tsuki満miちてchite 雲kumoにni欠kaけゆくkeyuku
炎hiのごとくnogotoku こころはkokoroha燃moえどedo
肩kataにni冷tsumeたしtashi 洗araiひhi髪gami
あなたanata 何処dokoにni…
盆bonすぎのsugino 軒端nokibaのno秋aki虫mushiにni
おんなonna虫mushi 連tsuれてrete泣naくころkukoro
おぼろげなoborogena 契chigiりをたぐりriwotaguri
指yubiでde遊asoびしbishi 洗araiひhi髪gami
あなたanata 恋koiしとshito…
愛itoしきはshikiha 苦kuruしきこととshikikototo
手鏡tekagamiのno吾wareにni 聞kiかせるkaseru
溺oboれゆくreyuku おんなのonnano性sagaのno
濡nuれてrete絡karaみしmishi 洗araiひhi髪gami
あなたanata 命inochiとto…