堕おちるとこまで 堕おちたなら
失なくすものなど なにもない
口くちじゃ強つよがり 叩たたいたけれど
昔むかし 馴染なじみの 居酒屋いざかやの
灯あかりも そっぽを 向むきやがる
…… しょっぱいよなあ
他人ひとは見みた目めめで 品定しなさだめ
脛すねに傷きず持もちゃ なおのこと
それが 世間せけんと 奥歯おくばを噛かんで
くぐる ガードの 暗くらがりで
鳴ないてる 仔猫こねこを 抱だきあげる
…… あったかいなあ
遅おそい春はるでも 花はなは咲さく
雨あめがあがれば 陽ひものぞく
裏うらを見みみなけりゃ 見みえない表おもて
握にぎり拳こぶしを 梃子てこにして
人生じんせい かならず 這はいあがる
…… やるっきゃないなあ
堕oちるとこまでchirutokomade 堕oちたならchitanara
失naくすものなどkusumononado なにもないnanimonai
口kuchiじゃja強tsuyoがりgari 叩tataいたけれどitakeredo
昔mukashi 馴染najiみのmino 居酒屋izakayaのno
灯akaりもrimo そっぽをsoppowo 向muきやがるkiyagaru
…… しょっぱいよなあsyoppaiyonaa
他人hitoはha見miたta目meめでmede 品定shinasadaめme
脛suneにni傷kizu持moちゃcha なおのことnaonokoto
それがsorega 世間sekenとto 奥歯okubaをwo噛kaんでnde
くぐるkuguru ガgaードdoのno 暗kuraがりでgaride
鳴naいてるiteru 仔猫konekoをwo 抱daきあげるkiageru
…… あったかいなあattakainaa
遅osoいi春haruでもdemo 花hanaはha咲saくku
雨ameがあがればgaagareba 陽hiものぞくmonozoku
裏uraをwo見miみなけりゃminakerya 見miえないenai表omote
握nigiりri拳kobushiをwo 梃子tekoにしてnishite
人生jinsei かならずkanarazu 這haいあがるiagaru
…… やるっきゃないなあyarukkyanainaa