祖谷いやの七谷ななたに
今年ことしも暮くれて
空そらがふるえて 雪ゆきになる
この胸むねの この胸むねの
抱いだいてはもらえぬ 淋さびしさよ
(セリフ)白しろい薄氷うすごおりもはり
夜よるが深ふかく沈しずむ頃ころ
熱あつい吐息といきが風かぜとなって
今日きょうも里さとへ吹ふきおろします
お乳ちちはなせば この子こがぐずる
わたしゃ涙なみだで 枕まくら抱だく
あの人ひとは あの人ひとは
一冬ひとふゆ越こさなきゃ 帰かえらない
山やまの吹雪ふぶきに とじこめられて
女おんないつ泣なく 夜よるに泣なく
春はるよ来きて 早はやく来きて
死しぬほどわたしを 抱いだきに来きて
祖谷iyaのno七谷nanatani
今年kotoshiもmo暮kuれてrete
空soraがふるえてgafuruete 雪yukiになるninaru
このkono胸muneのno このkono胸muneのno
抱idaいてはもらえぬitehamoraenu 淋sabiしさよshisayo
(セリフserifu)白shiroいi薄氷usugooriもはりmohari
夜yoruがga深fukaくku沈shizuむmu頃koro
熱atsuいi吐息toikiがga風kazeとなってtonatte
今日kyouもmo里satoへhe吹fuきおろしますkioroshimasu
おo乳chichiはなせばhanaseba このkono子koがぐずるgaguzuru
わたしゃwatasya涙namidaでde 枕makura抱daくku
あのano人hitoはha あのano人hitoはha
一冬hitofuyu越koさなきゃsanakya 帰kaeらないranai
山yamaのno吹雪fubukiにni とじこめられてtojikomerarete
女onnaいつitsu泣naくku 夜yoruにni泣naくku
春haruよyo来kiてte 早hayaくku来kiてte
死shiぬほどわたしをnuhodowatashiwo 抱idaきにkini来kiてte