幾星霜いくせいそうぶりの感情かんじょうです それは突然とつぜん降ふり落おちた
11月がつ、散ちって枯かれる季節きせつにひとり芽吹めぶいて勝手かってに咲さいた花はな
ずいぶん前まえに忘わすれていたんです 水みずを撒まいて育はぐくんで
めんどくさい手入ていれ必須ひっすな心こころ それでも僕ぼくら抱かかえたがって
「叶かなうといいよね」「似合にあえばいいよね」
戯たわむれの行ゆく末すえ 知しる由よしもないよね
Much far taller than I am you are, I guess 意味いみのない背比せいくらべをしたい
12月がつ、降ふって積つもる季節きせつにあなたの影かげだけが黒くろくて
視界しかいの隅すみっこでその目めを盗ぬすみ見みて
振ふり向むくことを願ねがえばほら許ゆるされない微熱びねつ しょうがないじゃんか
どうせ どうせ 365日にちすれば忘わすれる
くだらない些細ささいな恋こいも丁重ていちょうに運はこぶ夜間やかん飛行便ひこうびん
乾かわいた赤あかい目めは 眠ねむれぬ夜よるにすら夢ゆめを見みる
凍こごえそうな雲くもの上うえ 火照ほてった身体からだで飛とぶ red-eyeflight
幾星霜いくせいそうぶりの絶望ぜつぼうです 花咲はなさかかすことなく悟さとった
翌よく1月がつ、あっけなく思おもい知しったあなたの生活せいかつ それもそうか
予測よそくできた話はなし ありふれた終おわり それを今更いまさらな話はなし
しょうがないじゃんか
ついに ついに 手てに入はいらなかった愛あいを引ひきずって
救すくわれない哀あわれな僕ぼくも乗のっけてくれるか夜間やかん飛行便ひこうびん
大だい洪水こうずいの赤あかい目めを それでも凝こらしてやっと見送みおくる
暖あたたかい春はるの向むこう 愛あいなんてものはもう足たりていた
あなた凍こごえそうな雲くもの上うえ 終おわり方かたも分わからず red-eyeflight
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