海沿うみぞいの 温泉いでゆの宿やどで
おそろいの 浴衣ゆかたに着きがえ
口紅くちべにを うすめにさして
くる筈はずもない あなたを待まつの
女おんなに 生うまれて 来きたからは
一度いちどは 行いきたい 向むこう岸ぎし
渡わたれる つもりが 渡わたれずに
涙なみだで にじんだ
墨絵すみえぼかしの 紅あかい橋はし
運命さだめには 逆さからいきれず
悲かなしみを ひとりで背負せおう
愛あいなんて 他人たにんになれば
かげろうよりも はかないものね
尽つくして 甘あまえて 夢ゆめをみて
幸しあわせ いちずに 追おいかけた
わたしの 心こころを 吹ふき抜ぬける
別わかれの 木枯こがらし
風かぜもつめたい 紅あかい橋はし
女おんなは 小ちいさな 笹ささの舟ふね
男おとこの 流ながれに 身みをまかす
おもいで うつして 水鏡みずかがみ
あの日ひは まぼろし
花はなは散ちる散ちる 紅あかい橋はし
海沿umizoいのino 温泉ideyuのno宿yadoでde
おそろいのosoroino 浴衣yukataにni着kiがえgae
口紅kuchibeniをwo うすめにさしてusumenisashite
くるkuru筈hazuもないmonai あなたをanatawo待maつのtsuno
女onnaにni 生uまれてmarete 来kiたからはtakaraha
一度ichidoはha 行iきたいkitai 向muこうkou岸gishi
渡wataれるreru つもりがtsumoriga 渡wataれずにrezuni
涙namidaでde にじんだnijinda
墨絵sumieぼかしのbokashino 紅akaいi橋hashi
運命sadameにはniha 逆sakaらいきれずraikirezu
悲kanaしみをshimiwo ひとりでhitoride背負seoうu
愛aiなんてnante 他人taninになればninareba
かげろうよりもkagerouyorimo はかないものねhakanaimonone
尽tsuくしてkushite 甘amaえてete 夢yumeをみてwomite
幸shiawaせse いちずにichizuni 追oいかけたikaketa
わたしのwatashino 心kokoroをwo 吹fuきki抜nuけるkeru
別wakaれのreno 木枯kogaらしrashi
風kazeもつめたいmotsumetai 紅akaいi橋hashi
女onnaはha 小chiiさなsana 笹sasaのno舟fune
男otokoのno 流nagaれにreni 身miをまかすwomakasu
おもいでomoide うつしてutsushite 水鏡mizukagami
あのano日hiはha まぼろしmaboroshi
花hanaはha散chiるru散chiるru 紅akaいi橋hashi