東ひがしに 鬨ときの声こえあがり
西にしに 轡くつわの 音高おとたかし
いま、戦国せんごくと 人ひとのいう
こらえて生いきて 十余年じゅうよねん
ああ 世よの末すえの 乱世らんせいに
羽はばたけ 竹千代たけちよ 時とき来きたる。
血肉ちにくをわけた 親おやと子こを
遠とおくへだてる 世よの哀あわれ
いま 戦国せんごくと 人ひとのいう
風雲ふううん、天てんを巻まきあげて
ああ 花園はなぞのも 枯かれ果はてん
羽はばたけ 竹千代たけちよ 時とき来きたる。
昨日きのう 侍さむらい大将たいしょうも
今日きょうは敗やぶれて 桐一葉きりひとは
いま、戦国せんごくと 人ひとのいう
無情むじょうの天下てんか 秋あき悲かなし
ああ まごころの 人ひと欲ほしや
羽はばたけ 竹千代たけちよ 時とき来きたる。
東higashiにni 鬨tokiのno声koeあがりagari
西nishiにni 轡kutsuwaのno 音高ototakaしshi
いまima、戦国sengokuとto 人hitoのいうnoiu
こらえてkoraete生iきてkite 十余年juuyonen
ああaa 世yoのno末sueのno 乱世ranseiにni
羽haばたけbatake 竹千代takechiyo 時toki来kiたるtaru。
血肉chinikuをわけたwowaketa 親oyaとto子koをwo
遠tooくへだてるkuhedateru 世yoのno哀awaれre
いまima 戦国sengokuとto 人hitoのいうnoiu
風雲fuuun、天tenをwo巻maきあげてkiagete
ああaa 花園hanazonoもmo 枯kaれre果haてんten
羽haばたけbatake 竹千代takechiyo 時toki来kiたるtaru。
昨日kinou 侍samurai大将taisyouもmo
今日kyouはha敗yabuれてrete 桐一葉kirihitoha
いまima、戦国sengokuとto 人hitoのいうnoiu
無情mujouのno天下tenka 秋aki悲kanaしshi
ああaa まごころのmagokorono 人hito欲hoしやshiya
羽haばたけbatake 竹千代takechiyo 時toki来kiたるtaru。