愛あいしあい 愛あいしあい
からませた糸いとも
心こころふたつを結むすんで切きれた
思おもい出で染そまる 山間さんかんの
秋あきを訪たずねた 女おんなには
唇くちびる寒さむい 月夜つきよ宿やど
片割かたわれの 片割かたわれの
月つきさえもいつか
丸まるくなる夜よるが また来くるものを
湯ゆ煙けむりしみた 思おもい出でに
肌はだを浸ひたせば 尚なお燃もえる
残のこり火びむなし 月夜つきよ宿やど
人ひとの世よの 人ひとの世よの
不ふしあわせ嘆なげき
添そうに添そわれず 他人たにんで生いきる
独ひとりの旅たびの 淋さびしさを
酒さけの情なさけに すがる夜よるは
せせらぎ咽むせぶ 月夜つきよ宿やど
愛aiしあいshiai 愛aiしあいshiai
からませたkaramaseta糸itoもmo
心kokoroふたつをfutatsuwo結musuんでnde切kiれたreta
思omoいi出de染soまるmaru 山間sankanのno
秋akiをwo訪tazuねたneta 女onnaにはniha
唇kuchibiru寒samuいi 月夜tsukiyo宿yado
片割katawaれのreno 片割katawaれのreno
月tsukiさえもいつかsaemoitsuka
丸maruくなるkunaru夜yoruがga またmata来kuるものをrumonowo
湯yu煙kemuりしみたrishimita 思omoいi出deにni
肌hadaをwo浸hitaせばseba 尚nao燃moえるeru
残nokoりri火biむなしmunashi 月夜tsukiyo宿yado
人hitoのno世yoのno 人hitoのno世yoのno
不fuしあわせshiawase嘆nageきki
添soうにuni添soわれずwarezu 他人taninでde生iきるkiru
独hitoりのrino旅tabiのno 淋sabiしさをshisawo
酒sakeのno情nasaけにkeni すがるsugaru夜yoruはha
せせらぎseseragi咽museぶbu 月夜tsukiyo宿yado