浮ういた浮ういたと 浜町はまちょう河岸かわぎしに
浮うかれ柳やなぎの 恥はずかしや
人目ひとめ忍しのんで 小舟こぶねを出だせば
すねた夜風よかぜが 邪魔じゃまをする
怨うらみますまい この世よの事ことは
仕掛しかけ花火はなびに 似にた命いのち
燃もえて散ちる間あいだに 舞台ぶたいが変かわる
まして女おんなは なおさらに
意地いじも人情にんじょうも 浮世うきよにゃ勝かてぬ
みんな儚はかない 水みずの泡あわ沫あわ
泣ないちゃならぬと 言いいつつ泣ないて
月つきにくずれる 影法師かげぼうし
浮uいたita浮uいたとitato 浜町hamachou河岸kawagishiにni
浮uかれkare柳yanagiのno 恥hazuかしやkashiya
人目hitome忍shinoんでnde 小舟kobuneをwo出daせばseba
すねたsuneta夜風yokazeがga 邪魔jamaをするwosuru
怨uraみますまいmimasumai このkono世yoのno事kotoはha
仕掛shikaけke花火hanabiにni 似niたta命inochi
燃moえてete散chiるru間aidaにni 舞台butaiがga変kaわるwaru
ましてmashite女onnaはha なおさらにnaosarani
意地ijiもmo人情ninjouもmo 浮世ukiyoにゃnya勝kaてぬtenu
みんなminna儚hakanaいi 水mizuのno泡awa沫awa
泣naいちゃならぬとichanaranuto 言iいつつitsutsu泣naいてite
月tsukiにくずれるnikuzureru 影法師kageboushi