「あ、この映画えいが、面白おもしろかったよ。
別わかれた恋人こいびとが死しんじゃうんだけど。」
「へぇ、映画えいがなんて珍めずらしい。」
誰だれと見みたのか聞きけない、君きみの悪わるい癖くせ
「友達ともだちが女おんなに間違まちがわれてナンパされたことがあって、
それが超ちょうウケる話はなしなんだけど…」
結論けつろんから話はなし出だす僕ぼくの癖くせ
何なにも言いわず笑わらう、君きみの悪わるい癖くせ
最後さいごの最後さいごは喫茶店きっさてん
あの、六ろく文字もじ、が流ながれて
気付きづけばなぜか二人ふたりとも泣ないていた
何万なんまん回かい使つかい古ふるされた愛あいしてるより君きみが欲ほしかったものって
ずっと、もっとそばにいる、ということ
きっと、もっと言葉ことばにする、ということ
「ねぇ、この二人ふたり結婚けっこんするんだって。」
僕ぼくはその日ひもテレビを眺ながめてた
「そっかぁ、私達わたしたちもうそんな歳としだよね。」
見みないフリをした、僕ぼくの悪わるい癖くせ
「仕事しごと嫌いやなの、やめちゃおうかなって。」
別べつにいいんじゃない?って僕ぼくは思おもってた
「冗談じょうだん、私わたし、やめてもやることないしね。」
今いまならわかる、あの日ひ、君きみは
懐なつかしい写真しゃしんにあの日ひが残のこってたんだよ
裏道うらみちのイタリアン
二人ふたりで歩あるいて、よく行いったね
数かぞえ切きれない僕ぼくの間違まちがいも
使つかい切きれず残のこったシャンプーも
僕ぼくの悪わるい癖くせも君きみはわかっていたんだ
何万なんまん回かい君きみが目めを瞑つぶって僕ぼくに言いわないでくれた言葉ことばって
ずっと、そっとそばにいる、ということ
ずっとずっと「寂さびしかった」ということ
二人ふたりの映画えいがに乾杯かんぱいを
「あa、このkono映画eiga、面白omoshiroかったよkattayo。
別wakaれたreta恋人koibitoがga死shiんじゃうんだけどnjaundakedo。」
「へぇhee、映画eigaなんてnante珍mezuraしいshii。」
誰dareとto見miたのかtanoka聞kiけないkenai、君kimiのno悪waruいi癖kuse
「友達tomodachiがga女onnaにni間違machigaわれてwareteナンパnanpaされたことがあってsaretakotogaatte、
それがsorega超chouウケukeるru話hanashiなんだけどnandakedo…」
結論ketsuronからkara話hanaしshi出daすsu僕bokuのno癖kuse
何naniもmo言iわずwazu笑waraうu、君kimiのno悪waruいi癖kuse
最後saigoのno最後saigoはha喫茶店kissaten
あのano、六roku文字moji、がga流nagaれてrete
気付kiduけばなぜかkebanazeka二人futariともtomo泣naいていたiteita
何万nanman回kai使tsukaいi古furuされたsareta愛aiしてるよりshiteruyori君kimiがga欲hoしかったものってshikattamonotte
ずっとzutto、もっとそばにいるmottosobaniiru、ということtoiukoto
きっとkitto、もっとmotto言葉kotobaにするnisuru、ということtoiukoto
「ねぇnee、このkono二人futari結婚kekkonするんだってsurundatte。」
僕bokuはそのhasono日hiもmoテレビterebiをwo眺nagaめてたmeteta
「そっかぁsokkaa、私達watashitachiもうそんなmousonna歳toshiだよねdayone。」
見miないnaiフリfuriをしたwoshita、僕bokuのno悪waruいi癖kuse
「仕事shigoto嫌iyaなのnano、やめちゃおうかなってyamechaoukanatte。」
別betsuにいいんじゃないniiinjanai?ってtte僕bokuはha思omoってたtteta
「冗談joudan、私watashi、やめてもやることないしねyametemoyarukotonaishine。」
今imaならわかるnarawakaru、あのano日hi、君kimiはha
懐natsuかしいkashii写真syashinにあのniano日hiがga残nokoってたんだよttetandayo
裏道uramichiのnoイタリアンitarian
二人futariでde歩aruいてite、よくyoku行iったねttane
数kazoえe切kiれないrenai僕bokuのno間違machigaいもimo
使tsukaいi切kiれずrezu残nokoったttaシャンプsyanpuーもmo
僕bokuのno悪waruいi癖kuseもmo君kimiはわかっていたんだhawakatteitanda
何万nanman回kai君kimiがga目meをwo瞑tsubuってtte僕bokuにni言iわないでくれたwanaidekureta言葉kotobaってtte
ずっとzutto、そっとそばにいるsottosobaniiru、ということtoiukoto
ずっとずっとzuttozutto「寂sabiしかったshikatta」ということtoiukoto
二人futariのno映画eigaにni乾杯kanpaiをwo