「ロックンロールに絆されて」の歌詞 KAN

地元じもとの祭まつりで無邪気むじゃきなバンドに心こころ殴なぐられて
楽器屋がっきやに並ならぶエレキ見みつめてヨダレたらしたまま

ロックンロールに絆ほだされて
兄貴あにきのアコギを闇雲やみくもにかき鳴ならす コードも知しらず

祖母そぼや親戚しんせきのお小遣こづかいお年玉としだまをかき集あつめ
ベスト電器でんきでオレなりにベストなエレキを買かったのさ

受験じゅけん勉強べんきょうもほどほどに
カセット何度なんども巻まき戻もどして耳みみコピ 擦すり切きれるまで

1から10まで手てとり足あしとり教おしえられた10代だい
10の先さきは100のもっと先さきまであると知しった23

就職しゅうしょく活動かつどうはボロボロで 彼女かのじょにフラれた意味いみも不明ふめい
やぶれにかぶれて選えらぶべき道みちはない
ロック以外いがいに

どんな人生じんせいが始はじまんのか あまりにも未知みちすぎる
足あしをとられて倒たおれたら
夢ゆめの地じべたに 魂たましいを吐はけ
だってそうだろう

自由じゆうと虚無きょむと完璧かんぺきと自慰じいの区別くべつもつかぬまま
それでもなにかに追おい立たてられて駆かけ抜ぬけた30代だい

ロックンロールの波なみまかせ 時ときには美人びじんに跪ひざまずき
結局けっきょくこの手ては何なにを掴つかめたのだろう
おっぱい以外いがいに

明日あしたの夕日ゆうひが燃もえ尽つきるのを屋上おくじょうで眺ながめてた
裏切うらぎりも絶望ぜつぼうも失望しつぼうも独ひとりで呑のみ込こんだ

人間にんげんドックはぎりぎりセーフ
弦げんを張はり替かえてもう一度いちど 風かぜになれ 台風たいふうになれ

どんな人生じんせいと問とわれれば 迷まよわずにこう言いえる 最高さいこうです!
胸むねを張はって誇ほこれるのは
ジョンやポールと同おなじ職業しょくぎょう
なぁ すごいだろう

この先さきあと何曲なんきょくくらいオレは歌うたをかけるだろう
この先さき何回なんかいくらいオレはステージに立たてるだろう

ロックンロールに絆ほだされた 人生じんせい気きがつきゃ残のこりはチョイ
この期ごにおよんで守まもるべきものはない

家族かぞく以外いがいに

それがロックンロール