同じ顔の行進 歌詞 キツネの嫁入り ふりがな付

この時代じだいが我々われわれに安心あんしんと予定よてい調和ちょうわを要求ようきゅうしてくる。
繰くり返かえされてたどり着つかないゴールを群むらがる声こえが作つくり出だす。
同おなじ顔かおなら、朝あさのラッシュみたい。使つかい回まわしなら、そう、ただ痛いたくもない。

溢あふれすぎた情報じょうほうにそうじゃない自分じぶんに足元あしもと救すくわれ、ある日ひ立たち止どまる。
時代じだいが求もとめるペラペラの安心あんしんに温あったかさを錯覚さっかくしてある日ひ凍こおりつく。
「繰くり返かえされる」同おなじ安心あんしんがニヤける。
「腐くさりかける」大人おとなの乱心らんしんはエンディング。

聞きき馴なれた言葉ことばたちが、不安ふあんをかきたて立たち止どまる。
混まざらない本心ほんしんは、人混ひとごみをかきわけ走はしり出だす。

あぁ友人達ゆうじんたちよ。10年ねん経たって同おなじことを歌うたえるかい?
あぁ友人達ゆうじんたちよ。10年ねん経たって行いき先さきは決きまったかい?

似にたようなビートが似にたようないい事ことを押おし付つけてくる似にたような毎日まいにちさ。
死しんだような瞳ひとみが卑いやしい癒いやしを押おしつけてくる悲かなしい笑顔えがおさ。
金かねになるのは雰囲気ふんいき、熱あつくも寒さむくもない雰囲気ふんいき。
就職しゅうしょくしたら様変さまがわり、明日あしたの記憶きおくには残のこらない。

昨日きのうが笑わらいかける。思おもい出だしても仕方しかたないみたいだ。
未来みらいが笑わらいかける。考かんがえても仕方しかたないみたいだ。
昨日きのうはもう笑わらわない。悲かなしいのも笑わらっているのも今いまだ。
未いまだ匂におわない未来みらい。不安ふあんになっても仕方しかたないみたいだ。

あぁ友人達ゆうじんたちよ、不安ふあんに押おしつぶされそうになっても
あぁ友人達ゆうじんたちよ、押おしつぶされる事ことはないから。

この世界せかいは背中せなかを突つき飛とばす。このバスは止とまり方かたを知しらない。
モニターから打うち込こまれる麻酔銃ますいじゅう。集あつまって騒さわぐだけの大人達おとなたち。
麻痺まひしてるうちに気きがつけば「楽たのしい」の意味いみがもうわからない。
使つかい捨すてされる少年しょうねん少女しょうじょ、あぁ予定よてい調和ちょうわ同おなじ顔かおの更新こうしん。

この時代じだいが我々われわれに安心あんしんと予定よてい調和ちょうわを要求ようきゅうしてくる。
繰くり返かえされてたどり着つかないゴールを群むらがる声こえが作つくり出だす。