言葉ことばは穴あなのあいた 軽かるい砂袋すなぶくろさ
君きみまで届とどける前まえに かなりこぼれてしまう
中身なかみをこぼさぬように 隣となりに座すわったら
いつもよりも多おおく 手渡てわたせる気きがした
フリーハンドで 飛行機雲ひこうきぐもが 秋空あきぞらを割わってく
横よこを見みれば 見上みあげた 君きみが感心かんしんして 「ほほう」 なんて言いってる
君きみを美うつくしいと感かんじた そのときにそのまま伝つたえたら
なんて思おもわれるだろう 臆病おくびょうになってしまう
きっと君きみにあげたいものは 喩たとえられるようなものじゃない
胸むねの奥おくで渦巻うずまいた ありったけの気持きもちをすべて
雨あめけむる窓まどに書かいた 水玉みずたまの手紙てがみは
切実せつじつな4文字もじで 届とどける前まえに消けした
心こころと心こころつなぐ ケーブルがあるなら
この悩なやみはなくなって ただ、歓よろこびも失うせてく
焼却炉しょうきゃくろ 昇のぼる煙けむりが 訳わけもなく寂さびしい (10月がつに)
「食たべ物ものが美味おいしいじゃん」
ああ君きみがいれば 季節きせつも超こえられる
君きみを大切たいせつだと感かんじた そのときにそのまま伝つたえたら
何なにかが変かわっていきそうで 不安ふあんに飲のまれてしまう
「正ただしく」よりも「間違まちがわずに」 伝つたえることに慎重しんちょうになる
手応てごたえばかり求もとめて 言葉ことばを重かさね続つづける
足元あしもとに 砂すなだまり ほとんどをこぼしながらも
大切たいせつな 残のこりもの
どうかせめて 本当ほんとうを感かんじて
これまで生いきてきたこと 僕ぼくを形作かたちづくってきたことも
わからなくたっていいから いまは僕ぼくの目めを見みて
君きみを美うつくしいと感かんじた そのときにそのまま伝つたえたら
なんて思おもわれるだろう 臆病おくびょうになってしまう
きっと君きみにあげたいものは 喩たとえられるようなものじゃない
胸むねの奥おくで渦巻うずまいた ありったけの気持きもちをすべて
言葉kotobaはha穴anaのあいたnoaita 軽karuいi砂袋sunabukuroさsa
君kimiまでmade届todoけるkeru前maeにni かなりこぼれてしまうkanarikoboreteshimau
中身nakamiをこぼさぬようにwokobosanuyouni 隣tonariにni座suwaったらttara
いつもよりもitsumoyorimo多ooくku 手渡tewataせるseru気kiがしたgashita
フリfuriーハンドhandoでde 飛行機雲hikoukigumoがga 秋空akizoraをwo割waってくtteku
横yokoをwo見miればreba 見上miaげたgeta 君kimiがga感心kanshinしてshite 「ほほうhohou」 なんてnante言iってるtteru
君kimiをwo美utsukuしいとshiito感kanじたjita そのときにそのままsonotokinisonomama伝tsutaえたらetara
なんてnante思omoわれるだろうwarerudarou 臆病okubyouになってしまうninatteshimau
きっとkitto君kimiにあげたいものはniagetaimonoha 喩tatoえられるようなものじゃないerareruyounamonojanai
胸muneのno奥okuでde渦巻uzumaいたita ありったけのarittakeno気持kimoちをすべてchiwosubete
雨ameけむるkemuru窓madoにni書kaいたita 水玉mizutamaのno手紙tegamiはha
切実setsujitsuなna4文字mojiでde 届todoけるkeru前maeにni消keしたshita
心kokoroとto心kokoroつなぐtsunagu ケkeーブルburuがあるならgaarunara
このkono悩nayaみはなくなってmihanakunatte ただtada、歓yorokoびもbimo失uせてくseteku
焼却炉syoukyakuro 昇noboるru煙kemuriがga 訳wakeもなくmonaku寂sabiしいshii (10月gatsuにni)
「食taべbe物monoがga美味oiしいじゃんshiijan」
ああaa君kimiがいればgaireba 季節kisetsuもmo超koえられるerareru
君kimiをwo大切taisetsuだとdato感kanじたjita そのときにそのままsonotokinisonomama伝tsutaえたらetara
何naniかがkaga変kaわっていきそうでwatteikisoude 不安fuanにni飲noまれてしまうmareteshimau
「正tadaしくshiku」よりもyorimo「間違machigaわずにwazuni」 伝tsutaえることにerukotoni慎重shinchouになるninaru
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足元ashimotoにni 砂sunaだまりdamari ほとんどをこぼしながらもhotondowokoboshinagaramo
大切taisetsuなna 残nokoりものrimono
どうかせめてdoukasemete 本当hontouをwo感kanじてjite
これまでkoremade生iきてきたことkitekitakoto 僕bokuをwo形作katachidukuってきたこともttekitakotomo
わからなくたっていいからwakaranakutatteiikara いまはimaha僕bokuのno目meをwo見miてte
君kimiをwo美utsukuしいとshiito感kanじたjita そのときにそのままsonotokinisonomama伝tsutaえたらetara
なんてnante思omoわれるだろうwarerudarou 臆病okubyouになってしまうninatteshimau
きっとkitto君kimiにあげたいものはniagetaimonoha 喩tatoえられるようなものじゃないerareruyounamonojanai
胸muneのno奥okuでde渦巻uzumaいたita ありったけのarittakeno気持kimoちをすべてchiwosubete