合羽かっぱからげて 三度笠さんどがさ
どこを塒ねぐらの 渡わたり鳥どり
愚痴ぐちじゃなけれど この俺おれにゃ
帰かえる瀬せもない
伊豆いずの下田しもだの 灯あかりが恋こいし
意地いじに生いきるが 男おとこだと
胸むねにきかせて 旅たびぐらし
三月さんがつ三年さんねん 今いまもなお
思おもい切きれずに
残のこる未練みれんが 泣ないている
払はらい除のけても 降ふりかゝる
何なにを恨うらみの 雪ゆきしぐれ
俺おれも鯉こい名なの 銀平ぎんぺいさ
抜ぬくか長脇差ながどす
ぬけば白刃しらはに 血ちの吹雪ふぶき
合羽kappaからげてkaragete 三度笠sandogasa
どこをdokowo塒neguraのno 渡wataりri鳥dori
愚痴guchiじゃなけれどjanakeredo このkono俺oreにゃnya
帰kaeるru瀬seもないmonai
伊豆izuのno下田shimodaのno 灯akariがga恋koiしshi
意地ijiにni生iきるがkiruga 男otokoだとdato
胸muneにきかせてnikikasete 旅tabiぐらしgurashi
三月sangatsu三年sannen 今imaもなおmonao
思omoいi切kiれずにrezuni
残nokoるru未練mirenがga 泣naいているiteiru
払haraいi除noけてもketemo 降fuりかrikaゝるru
何naniをwo恨uraみのmino 雪yukiしぐれshigure
俺oreもmo鯉koi名naのno 銀平ginpeiさsa
抜nuくかkuka長脇差nagadosu
ぬけばnukeba白刃shirahaにni 血chiのno吹雪fubuki