湖みずうみは 青あおい香炉こうろよ
たちのぼる 霧きりのなかから
あなたの思おもいが こぼれて匂におう
そんな気きがして 手てにとれば
ひとりしずかの 白しろい花はな
白樺しらかばの 幹みきにもたれて
草笛くさぶえを 吹ふいてくれたね
あなたのしぐさを 恋こいとも知しらず
遠とおく別わかれた あのときも
ここに咲さいてた 想おもい花ばな
すき通とおる 水みずに透すかせば
今いまでこそ 見みえる昔むかしも
元もとには戻もどせず 指輪ゆびわの跡あとも
消きえて淋さびしく 首くびを振ふる
ひとりしずかの 白しろい花はな
湖mizuumiはha 青aoいi香炉kouroよyo
たちのぼるtachinoboru 霧kiriのなかからnonakakara
あなたのanatano思omoいがiga こぼれてkoborete匂nioうu
そんなsonna気kiがしてgashite 手teにとればnitoreba
ひとりしずかのhitorishizukano 白shiroいi花hana
白樺shirakabaのno 幹mikiにもたれてnimotarete
草笛kusabueをwo 吹fuいてくれたねitekuretane
あなたのしぐさをanatanoshigusawo 恋koiともtomo知shiらずrazu
遠tooくku別wakaれたreta あのときもanotokimo
ここにkokoni咲saいてたiteta 想omoいi花bana
すきsuki通tooるru 水mizuにni透suかせばkaseba
今imaでこそdekoso 見miえるeru昔mukashiもmo
元motoにはniha戻modoせずsezu 指輪yubiwaのno跡atoもmo
消kiえてete淋sabiしくshiku 首kubiをwo振fuるru
ひとりしずかのhitorishizukano 白shiroいi花hana