楽曲・タイトル |
アーティスト |
歌詞・歌い出し |
|
ちあきなおみ
|
雨に濡れてた たそがれの街 あなたと逢った 初めての夜 ふたりの肩に
|
|
ちあきなおみ
|
いつものように幕が開き 恋の歌うたうわたしに 届いた報らせは 黒いふちどりがありました あれは三年前
|
|
ちあきなおみ
|
昨日の夢を追いかけて 今夜もひとりざわめきに遊ぶ 昔の自分がなつかしくなり 酒をあおる 騒いで飲んでいるうちに
|
|
ちあきなおみ
|
涙じゃないのよ 浮気な雨に ちょっぴり この頬 ぬらしただけさ
|
|
ちあきなおみ
|
「つれて逃げてよ…」 「ついておいでよ…」 夕ぐれの雨が降る 矢切りの渡し 親のこころに
|
|
ちあきなおみ
|
涙枯れても 夢よ枯れるな 二度と咲かない 花だけど 夢の
|
|
ちあきなおみ
|
夜へ急ぐ人が居りゃ その肩 止める人も居る 黙って 過ぎる人が居りゃ
|
|
ちあきなおみ
|
やめて 愛してないなら やめて くちづけするのは やめて
|
|
ちあきなおみ
|
新宿は 西口の 間口五尺の ぽん太の店が とうとうつぶれて
|
|
ちあきなおみ
|
明日のゆくえ さがしても この眼に見えぬ さだめ川 あなたの愛の
|
|
ちあきなおみ
|
この両手に 花をかかえて あの日あなたの部屋を たずねた 窓をあけた
|
|
ちあきなおみ
|
誰かが 円舞曲を 踊っています 幸せあふれた 二人です
|
|
ちあきなおみ
|
やっと店が終わって ほろ酔いで坂を下りる頃 白茶けたお天道が 浜辺を染め始めるのさ そんなやりきれなさは
|
|
ちあきなおみ
|
いのち短し 恋せよ乙女 紅き唇 あせぬ間に 熱き血潮の
|
|
ちあきなおみ
|
明日あなたは 卒業してひとり 遠くの町へ 帰ってしまう 駅うらの小さな店
|
|
ちあきなおみ
|
雨の降る夜は 何故か逢いたくて 濡れた舗道をひとり あてもなく歩く すきでわかれた
|
|
ちあきなおみ
|
覚えてますか 初めて誰かを 愛した頃の 春の日差しを 生まれたことの
|
|
ちあきなおみ
|
遠き別れに たえかねて この高殿に 登るかな 悲しむなかれ
|
|
ちあきなおみ
|
湖は 青い香炉よ たちのぼる 霧のなかから あなたの思いが
|
|
ちあきなおみ
|
そりゃ死ぬほど 恋しくて とんで行きたい 俺だけど 秋田へ帰る
|
|
ちあきなおみ
|
静かに 静かに 手をとり 手をとり あなたの
|
|
ちあきなおみ
|
あなた聴こえますか 港に流れる歌 あの頃あなたがかいた恋歌 誰も俺の歌の良さなどわからないと つかれた眸をしてこの世を捨てたあなた
|
|
ちあきなおみ
|
しんと沈まる 雪の夜 腕を枕に 泣く女 今夜かぎりの
|
|
ちあきなおみ
|
貴方の愛した人の名前は あの夏の日と共に 忘れたでしょう いつも言われた 二人の影には愛がみえると
|
|
ちあきなおみ
|
故里を 想いださせて 降りしきる 雨は絹糸 帰ろうと
|
|
ちあきなおみ
|
あなたがそこに その場所にいるなら ただそれだけで 悲しみは消える…… フランス映画
|
|
ちあきなおみ
|
春には 柿の花が咲き 秋には 柿の実が熟れる 柿の木坂は
|
|
ちあきなおみ
|
あなたのまつ毛が ふるえて閉じて 涙のしずくが伝って落ちて 私に芽生えた あなたへの愛
|
|
ちあきなおみ
|
ねえ あんた なんかとってあげようか おなか すいてるんじゃないの
|
|
ちあきなおみ
|
こぬか雨に 芯まで濡れて 消えたあなたは 何処にいるの ああ
|
|
ちあきなおみ
|
弥生 夜桜 紅させど ふたりの春は かくれんぼ
|
|
ちあきなおみ
|
夜は誰にも あげないで あなたの腕を どうぞ私に 昨日より今日
|
|
ちあきなおみ
|
あきらめましょうと 別れてみたが 何で忘りょう 忘らりょか 命をかけた
|
|
ちあきなおみ
|
涙がかわきません 三日も過ぎて あれからぬれたまま 私の頬は あなたが背中でしめたドアの音が
|
|
ちあきなおみ
|
昨日 あの町はなれてきた 明日は どこへ行くのやら そして船からバスに乗りかえて
|
|
ちあきなおみ
|
あなたの憎くさと いとしさが からだのなかを 流れます 子犬のように
|
|
ちあきなおみ
|
星の流れに 身を占って どこをねぐらの 今日の宿 すさむ心で
|
|
ちあきなおみ
|
あきらめて……来たはずなのに 燃え残る燃えつのる みれん蛍火 消したくて 消せなくて
|
|
ちあきなおみ
|
X それはあなた Y それは私 プラス
|
|
ちあきなおみ
|
祭りの花を買いに行く 村の鈴木商店へ 木々はさえざえと 天にあり 祭りの花を買いに行く
|
|
ちあきなおみ
|
嫌われてしまったの 愛する人に 捨てられてしまったの 紙クズみたいに 私のどこがいけないの
|
|
ちあきなおみ
|
あたしに こどもを うませた人 長距離トラックの運転手 ア{――:
|
|
ちあきなおみ
|
男一途の 火の恋を 何んで涙で けされよう 未練ばかりが
|
|
ちあきなおみ
|
夢をなくした 奈落の底で 何をあえぐか 影法師 カルタと酒に
|
|
ちあきなおみ
|
泣いちゃ 泣いちゃ 泣いちゃ 泣いちゃいないわ カクテルの
|
|
ちあきなおみ
|
たとえば私が 恋を 恋をするなら 四つのお願い 聞いて
|
|
ちあきなおみ
|
二人暮らした アパートを 一人一人で 出て行くの すんだ事なの
|
|
ちあきなおみ
|
酒があたいに 惚れたのさ ふられたあたいに 惚れたのさ きらいさ
|
|
ちあきなおみ
|
想い出に降る 雨もある 恋にぬれゆく 傘もあろ 伊豆の夜雨を
|
|
ちあきなおみ
|
愛しちゃったのよ 愛しちゃったのよ あなただけを 死ぬ程に 愛しちゃったのよ
|
|
ちあきなおみ
|
愛の幕切れは 涙の数だけ あんたの背中に 子守歌 芝居がかった
|
|
ちあきなおみ
|
あなたの真似して お湯割りの 焼酎のんでは むせてます つよくもないのに
|
|
ちあきなおみ
|
窓ぎわの席だから 私の姿に気づくはず 遅れてもチケットは あなたのぶんまで買ってある いっしょに暮らすしあわせと
|
|
ちあきなおみ
|
ハア おらが東京サ 来る時に 故郷の おっ母の
|
|
ちあきなおみ
|
アカシヤの雨に打たれて このまま死んでしまいたい 夜が明ける 日がのぼる 朝の光のその中で
|
|
ちあきなおみ
|
春が来て 花が咲き 秋を実らぬ 恋の花 あ……変り行く
|
|
ちあきなおみ
|
空にしてって 酒も肴も 今日でおしまい 店仕舞 五年ありがとう
|
|
ちあきなおみ
|
時の流れに 流され流れ 気づけばつかれた おんながひとり いのちまでもと
|
|
ちあきなおみ
|
死ぬも生きるも あなたひとりと 恋に賭けたい 命ひとすじ 砂を噛むよに暮した
|
|
ちあきなおみ
|
情け知らずと わらわば笑え ひとにゃ見せない 男の泪 どうせ俺らは
|
|
ちあきなおみ
|
金色の馬車はゆく 朽ち果てた白い壁の町 蒸せる熱 匂う凪 ここにも貴方の影はない
|
|
ちあきなおみ
|
五番街へ行ったならば マリーの家へ行き どんなくらししているのか 見て来てほしい 五番街は古い町で
|
|
ちあきなおみ
|
名前も知らない 貴方と私 だのに不思議ね 胸がときめく 恋はこうして
|
|
ちあきなおみ
|
あの日の偶然が 彼とめぐり逢い 愛しあう今は 人目避けてしのび逢う 恋のはじめは
|
|
ちあきなおみ
|
昔のままに お前を抱けば 白い花びら 散らすだろ 別れて流れた
|
|
ちあきなおみ
|
流れ流れて、落ち行く先は 北はシベリヤ 南はジャバよ いずこの土地を 墓場と定めん
|
|
ちあきなおみ
|
並木通りにある 小さな画廊の飾り窓 やせた女のデッサンが 朝の銀座をみつめてる
|
|
ちあきなおみ
|
「あそびにしよう」と あなたが言った 「そうね」と私も 笑って別れた それで終った
|
|
ちあきなおみ
|
都落ちする 背中の寒さ 誰にわかって ほしくはないが 優しき友よ
|
|
ちあきなおみ
|
だったら何なのよ ウソが真っ赤に 燃えている だったら何なのよ あなたの背中は
|
|
ちあきなおみ
|
「ちょっと火をかして頂けません?…… 有難う……」 煙草のけむりが紫色だった 恋を知った夜
|
|
ちあきなおみ
|
つかれたわけじゃないわ わすれたわけじゃない これ以上できることは なんにもないの みんなあげたわ
|
|
ちあきなおみ
|
離さない もう離さない すがりつく あの娘の 長いまつげが
|
|
ちあきなおみ
|
これはお楽しみ 江戸は神田の 若い衆 喧嘩買おうか 目にもの見せようか
|
|
ちあきなおみ
|
雨のしずくを 手に受けて あの人の名を書く ガラス窓 ああ
|
|
ちあきなおみ
|
雨の夜に あなたは帰る そんな気がして ならないの すがりついたら
|
|
ちあきなおみ
|
お別れをいうため 泣きながら来ました 幸せに背を向け 愛を捨てるのです 愚かな道だと
|
|
ちあきなおみ
|
約束の時間に 紙のフクロぶらさげ 桟橋にきたけど あなたはまだこない 潮騒を遠ざけ
|
|
ちあきなおみ
|
ある日突然 あなたを知って 何も知らずに 恋によったの ある日突然
|
|
ちあきなおみ
|
マニキュアが かわくまで こたえをだすのは 待ってて このモヤモヤが
|
|
ちあきなおみ
|
ふとしたはずみに ふたりしか知らないことを 言いそうになって 口をつぐむ 他の人と一緒の中で
|
|
ちあきなおみ
|
忘れてしまいたい事や どうしようもない寂しさに 包まれた時に男は酒を飲むのでしょう 飲んで飲んで飲まれて飲んで 飲んで飲み潰れて寝むるまで飲んで
|
|
ちあきなおみ
|
淡い紅を かるくのせて 想い出追えば 娘にかえる
|
|
ちあきなおみ
|
水に七色 ネオンの花は 夢がありそに 浮かれてるけど 私はあんたに
|
|
ちあきなおみ
|
あて名は書けど 一文字も わが名を書けぬ 恋文よ 紅を落とした
|
|
ちあきなおみ
|
風にさらさら 葦が鳴る ともに俺らも 枯れる葦 なまじ情に
|
|
ちあきなおみ
|
愛は愛とて 何になる 男一郎 まこととて 幸子の幸は
|
|
ちあきなおみ
|
貧しさに負けた いえ世間に負けた この街も追われた いっそきれいに 死のうか
|
|
ちあきなおみ
|
風の吹く日と 一日は なぜか心が ゆれ動く 遠い昔に
|
|
ちあきなおみ
|
若い男に 惚れたら駄目と 貢ぐ気持に なったら駄目と あれほどみんなに
|
|
ちあきなおみ
|
いいの私 このままで ひどい女と いわれても 人目さけて
|
|
ちあきなおみ
|
しのび会う恋を つつむ夜霧よ 知っているのか ふたりの仲を 晴れて会える
|
|
ちあきなおみ
|
生命に終りがある 恋にも終りがくる 秋には枯葉が 小枝と別れ 夕べには太陽が
|
|
ちあきなおみ
|
夜更けの霧が 雨に変るとき あなたの吐息 肩に感じるの 泣いたりするの
|
|
ちあきなおみ
|
若い二人がひっそりと 2年暮らした 下町は 心細さを 人の情けが
|
|
ちあきなおみ
|
悲しみを拾って あなたが最後になるように 心が折れるほどに その手で…抱いて 耳元でつぶやいた
|
|
ちあきなおみ
|
口をきくのが 上手くなりました どんな 酔いしれた人にでも 口をきくのが
|
|
ちあきなおみ
|
窓は 夜露に濡れて 都 すでに遠のく 北へ帰る
|
|
ちあきなおみ
|
嘘をついても だめなのね 下手なごまかし 効かないわ 無駄な抵抗
|
|
ちあきなおみ
|
男ごころに 男が惚れて 意気がとけ合う 赤城山 澄んだ夜空の
|
|
ちあきなおみ
|
内地みつめて 咲く浜茄子の 花は紅 未練の色よ 夢を追いかけ
|
|
ちあきなおみ
|
夏の陽を 浴びて 潮風に揺れる 花々よ 草蔭に結び
|
|
ちあきなおみ
|
あぁ、いかないで あぁ、消えないで あぁ、美しい 思い出よ、恋よ
|
|
ちあきなおみ
|
ゆうべからよ この怠っぽさ Mhh 朝のテラス またまどろむわ…
|
|
ちあきなおみ
|
I'M WOMAN 街灯りの下 I'M WOMAN
|
|
ちあきなおみ
|
あと五分で バスが来るわ 笑いましょ 素敵に ちゃんと立って
|
|
ちあきなおみ
|
吹けば飛ぶよな 将棋の駒に 賭けた命を 笑わば笑え うまれ浪花の
|
|
ちあきなおみ
|
花が女か 男が蝶か 蝶のくちづけ うけながら 花が散るとき
|
|
ちあきなおみ
|
恋の遊びの 夜が明けて 白い車は 消えたけど 消えぬ
|
|
ちあきなおみ
|
恋に苦しみ 恋に泣いて 恋に狂った 私なのに
|
|
ちあきなおみ
|
いとしいひと あなたは今 名前さえ告げずに 海にかえるの 白い霧に
|
|
ちあきなおみ
|
恋の終わりは 涙じゃないの それは思い出の 始まりなのよ 知っていました
|
|
ちあきなおみ
|
化粧のあとの 鏡のまえで いつもあなたの手をかりた 背中のボタンが止めにくい
|
|
ちあきなおみ
|
2本目の煙草に あなたは火をつける それを喫ったなら 行くのね ほんの少しの時間
|
|
ちあきなおみ
|
ハンブルグでも サンチャゴの街も 世界の港は 何処でも同じさ
|
|
ちあきなおみ
|
泣けた 泣けた こらえきれずに 泣けたっけ あの娘と別れた
|
|
ちあきなおみ
|
矢ッ張りあンたも おんなじ男 あたしはあたしで 生きてゆく 今更なにを
|
|
ちあきなおみ
|
なみだの 終りのひと滴 ゴムのかっぱに しみとおる どうせおいらは
|
|
ちあきなおみ
|
思い出の 思い出の 湯の町あかり 女ゆえ 女ゆえ
|
|
ちあきなおみ
|
お客が忘れた 東京の マッチに頬ずり する女 誰にも甘える
|
|
ちあきなおみ
|
故郷の蒼い月夜に 流れくる 笛の音きいて 君泣けば 私も泣いた
|
|
ちあきなおみ
|
志津子と呼べば 霧が流れる 俺の心に からみつく 霧は志津子の
|
|
ちあきなおみ
|
あなたの嘘は 嘘で楽しいわ 今日も何度か笑ってしまったわ しゃれた人生は宝石にうもれ くらしてるようで
|
|
ちあきなおみ
|
ム…… …… ム…… ……
|
|
ちあきなおみ
|
人が遠くに見える日は 酒に抱かれてみたくなる 嘘…… 呑めもしないのに…… ひとりですかと
|
|
ちあきなおみ
|
かもめが暗く啼いている そんなレコード買いました あなたのせいじゃないけれど お酒もつよくなりました なんだか死にたくなりそうで
|
|
ちあきなおみ
|
電車通りよろめいたら 靴のかかとがとれた あなたと喧嘩して ひとり帰る道 さよならの
|
|
ちあきなおみ
|
ひとりぼっちでのむ酒は 他人の情が欲しくなる 未練ごころぬぐって のむ酒は 流しギターが
|
|
ちあきなおみ
|
淋しくないとか 男のように あの娘はローゼの ワインをついだ わたしはわたしで
|
|
ちあきなおみ
|
とても恥ずかしいの 誰にも黙っててね あの人を忘れかね 私はまだひとりきり 今は楽しそうに
|
|
ちあきなおみ
|
女物の傘さして 濡れて部屋を出るあなた 口もつけずに残した ワイングラスを手のひらに 愛のために私は
|
|
ちあきなおみ
|
離しはしないと 背中を抱いた 貴方の右手は 今じゃ他人のもの 淋しがりやを
|
|
ちあきなおみ
|
恋した女が 悪いと言うのなら 抱いたあなたは どうなるの うらみじゃないけど
|
|
ちあきなおみ
|
あなたにくちづけ されたくて わたしは花に なりました あなたに甘えて
|
|
ちあきなおみ
|
あなた 私がいなくても 花に水を忘れないで あなた 私がいなくても
|
|
ちあきなおみ
|
背中のボタンを止める時にいつも 知らず知らず彼の名前を呼んでしまうの 昨日も友達にやくざな男なんて 忘れておしまいって言われたけれど きっときっときっと無理だわ
|
|
ちあきなおみ
|
モンマルトルの アパルトマンの 窓辺に開く リラの花よ 愛の部屋よ
|
|
ちあきなおみ
|
街の女のマリーは 美人だった お得意の客もいて 貢いでくれた 客が帰ったあとは
|
|
ちあきなおみ
|
私が着いたのは ニューオーリンズの 朝日楼という名の 女郎屋だった
|
|
ちあきなおみ
|
空が哭いてる 煤け汚されて ひとはやさしさを どこに捨ててきたの だけどわたしは
|
|
ちあきなおみ
|
あなたと二人で 来た丘は 港が見える丘 色褪せた桜 唯一つ
|
|
ちあきなおみ
|
おれは河原の 枯れすゝき おなじおまえも 枯れすゝき どうせふたりは
|
|
ちあきなおみ
|
波止場通りの朝 流れる白い霧 よろめくように急ぐ あなた 私
|
|
ちあきなおみ
|
赤いドレスが よくにあう 君と初めて 会ったのは ダンスパーティーの
|
|
ちあきなおみ
|
噂たぐって 北港 消息つきとめ うれしやと あなたのアパート
|
|
ちあきなおみ
|
最後の最後まで 恋は私を苦しめた 指をつきぬけ涙が あふれそうよ そして
|
|
ちあきなおみ
|
ひと目で惚れちゃった その日に゛あいうえお゛ 夜明けの海を見てる 私は阿呆鳥 これでいいの淋しかない
|
|
ちあきなおみ
|
あなたの心が 離れてくのを 手に取るようにわかるのも 二人の時間がきっとそれだけ 意味を持ってた…そうでしょう?
|
|
ちあきなおみ
|
野あざみの夢を 見続け過ぎたわ 真夜中にベルが鳴る いそいそ迎えに出る 別れの言葉を
|
|
ちあきなおみ
|
「やり直そう‥」「いつものこと‥」 言葉は便利だね 「今度こそは‥」「だけど同じ‥」 くりかえすだけだね
|
|
ちあきなおみ
|
がらんどうな心には 何も溜らない ささやかな幸福も 覗いて行くだけ
|
|
ちあきなおみ
|
溜息まじりの 夕日の朱が あんたの横顔 かすめて堕ちる あたいもばかだね
|
|
ちあきなおみ
|
雨雲がとんでゆくわと 女はつぶやいた 窓辺にもたれかかって もう不幸じゃないと 言いたかったのさ
|
|
ちあきなおみ
|
窓の外では リンゴ売り 声をからして リンゴ売り きっと誰かがふざけて
|
|
ちあきなおみ
|
今夜もかわくの 悲しい唇 あなたを忘れぬ 悲しい唇 別れのキッスを
|
|
ちあきなおみ
|
鉢植えに水をやり ふと思い出す 今頃は枯れたはず 不精なあなたの部屋のすみれたち
|
|
ちあきなおみ
|
雨の日曜日は受話器をもてあそぴ あの人じゃなけりゃすぐに切る 何も言わないまま あきらめきれない恋の境界線
|
|
ちあきなおみ
|
ベッドで煙草を 吸わないで 私を好きなら 火を消して 瞳をとじて
|
|
ちあきなおみ
|
ゆうべあいつに聞いたけど あれから君は独りきり 悪かったのは僕だけど 君のためだとあきらめた だからあいつに言ったんだ
|
|
ちあきなおみ
|
あなたの過去など 知りたくないの 済んでしまったことは 仕方ないじゃないの あの人のことは
|
|
ちあきなおみ
|
それじゃネ 別れの乾杯しましょう ばかだネ 毒など入っちゃいないよ よそうよ
|
|
ちあきなおみ
|
思い 出したんだとさ 逢いたく なったんだとさ いくらすれても
|
|
ちあきなおみ
|
汽笛がなるの ポーってなるの それであなたが イカリを巻くの 今度こそはと
|
|
ちあきなおみ
|
生まれた星が 悪いのか すねてるあたしが 悪いのか いのちまでもと
|
|
ちあきなおみ
|
モアモア ためらわないで おしゃれな恋で わたしのくちびる ぬすんで下さい
|
|
ちあきなおみ
|
さよならが終ったら うらむのはやめましょう そんな寒いことしたくないしたくない いい人はいい人よどうなって別れても 愛されたあの頃のあなたがほんとなのよ
|
|
ちあきなおみ
|
美しい瞳が 燃えて 歌う歌う たそがれの海辺 馬に乗り遥かな
|
|
ちあきなおみ
|
今さら 今さら何さ こぼれた酒はそのまま 昔よ昨日も昔 楽しい夢も終りよ
|
|
ちあきなおみ
|
朝のコーヒーは にがい悲しみが そしてたばこは 白いはかなさが 窓の外には
|
|
ちあきなおみ
|
外は雨ですか 土砂降りですか 妙に気分が 沈んで来ます こんな夜には
|
|
ちあきなおみ
|
出来るなら 三日後の午後七時 坂上のレストランで お逢いしたいのです お別れしてちょうど二年
|
|
ちあきなおみ
|
ベルが鳴る… 発車のベルが 雪が舞う…さむいこころに 何かいってよ 黙ってると
|
|
ちあきなおみ
|
永過ぎる春に 終りを告げるため 私はあなたと 旅に出ました 何ごともなくて
|
|
ちあきなおみ
|
来るか来ないか半々の 賭けにあずけたしのび逢い そっとホテルの窓をあけ 山の音きく夜ふけ頃 ……ひとり慣れない酒をのむ
|
|
ちあきなおみ
|
迷いながら 愛をくちずさめてた 痛い日々でも足を運びたくて… もいちど
|