いつものように幕まくが開あき
恋こいの歌うたうたうわたしに
届とどいた報しらせは 黒くろいふちどりがありました
あれは三さん年前ねんまえ 止とめるアナタ駅えきに残のこし
動うごき始はじめた汽車きしゃに ひとり飛とび乗のった
ひなびた町まちの昼下ひるさがり
教会きょうかいのまえにたたずみ
喪服もふくのわたしは 祈いのる言葉ことばさえ 失なくしてた
つたがからまる白しろい壁かべ
細ほそいかげ長ながく落おとして
ひとりのわたしは こぼす涙なみださえ忘わすれてた
暗くらい待合室まちあいしつ 話はなすひともないわたしの
耳みみに私わたしのうたが 通とおりすぎてゆく
いつものように幕まくが開あく
降ふりそそぐライトのその中なか
それでもわたしは 今日きょうも恋こいの歌うた うたってる
いつものようにitsumonoyouni幕makuがga開aきki
恋koiのno歌utaうたうわたしにutauwatashini
届todoいたita報shiらせはraseha 黒kuroいふちどりがありましたifuchidorigaarimashita
あれはareha三san年前nenmae 止toめるmeruアナタanata駅ekiにni残nokoしshi
動ugoきki始hajiめたmeta汽車kisyaにni ひとりhitori飛toびbi乗noったtta
ひなびたhinabita町machiのno昼下hirusaがりgari
教会kyoukaiのまえにたたずみnomaenitatazumi
喪服mofukuのわたしはnowatashiha 祈inoるru言葉kotobaさえsae 失naくしてたkushiteta
つたがからまるtsutagakaramaru白shiroいi壁kabe
細hosoいかげikage長nagaくku落oとしてtoshite
ひとりのわたしはhitorinowatashiha こぼすkobosu涙namidaさえsae忘wasuれてたreteta
暗kuraいi待合室machiaishitsu 話hanaすひともないわたしのsuhitomonaiwatashino
耳mimiにni私watashiのうたがnoutaga 通tooりすぎてゆくrisugiteyuku
いつものようにitsumonoyouni幕makuがga開aくku
降fuりそそぐrisosoguライトraitoのそのnosono中naka
それでもわたしはsoredemowatashiha 今日kyouもmo恋koiのno歌uta うたってるutatteru