船ふねが出でる日ひは 指ゆびまでやせる
「可哀想かわいそうに」と かもめが啼ないた
いいえ 心こころは いつでも一緒いっしょ
港みなとはるかに 網あみひく人ひとと
共ともに船唄ふなうた うたうのさ
時化しけが続つづけば 噂うわさも絶たえる
「忘わすれちまえ」と 男おとこが誘さそう
いいえ 便たよりが なくてもいいの
胸むねに残のこった 温ぬくもり抱だいて
恋こいの船唄ふなうた うたうのさ
北きたの波止場はとばで ただ待まつ暮くらし
「馬鹿ばかな女おんな」と 霧笛むてきが笑わらう
いいえ 馬鹿ばかほど 一途いちずになれる
好すきなお酒さけの 陰膳かげぜんすえて
おんな船唄ふなうた うたうのさ
船funeがga出deるru日hiはha 指yubiまでやせるmadeyaseru
「可哀想kawaisouにni」とto かもめがkamomega啼naいたita
いいえiie 心kokoroはha いつでもitsudemo一緒issyo
港minatoはるかにharukani 網amiひくhiku人hitoとto
共tomoにni船唄funauta うたうのさutaunosa
時化shikeがga続tsuduけばkeba 噂uwasaもmo絶taえるeru
「忘wasuれちまえrechimae」とto 男otokoがga誘sasoうu
いいえiie 便tayoりがriga なくてもいいのnakutemoiino
胸muneにni残nokoったtta 温nukuもりmori抱daいてite
恋koiのno船唄funauta うたうのさutaunosa
北kitaのno波止場hatobaでde ただtada待maつtsu暮kuraしshi
「馬鹿bakaなna女onna」とto 霧笛mutekiがga笑waraうu
いいえiie 馬鹿bakaほどhodo 一途ichizuになれるninareru
好suきなおkinao酒sakeのno 陰膳kagezenすえてsuete
おんなonna船唄funauta うたうのさutaunosa