男おとこごころと玄海げんかいしぶき
濡ぬらす ばかりで 掴つかめば逃にげる
この人ひと ひとりと 尽つくして燃もえた
夢ゆめを 残のこして あんたの船ふねは
船ふねは 今いまごろ アン・アン……
月つきの出で潮うしおの 姫島ひめしま辺あたり
小倉おぐら育そだちの女おんなのいのち
死しぬも 生いきるも 前まえしか見みえぬ
嬉うれししか思おもい出で 切きりなか思おもい
酔よえぬ 地酒じざけに まぎらす酒さけ
涙なみだ 頬ほおづえ アン・アン……
すがる波間なみまの 姫島ひめしま灯あかり
博多はかた 献上けんじょう 筑前ちくぜんしぼり
帯おびに結むすんだ 女おんなの真実まこと
半年はんとし 一年いちねん 待またされようと
いつか かならず あんたを連つれて
連つれて 満潮まんちょう アン・アン……
情なさけ花ばな咲さく 姫島ひめしま月夜つきよ
男otokoごころとgokoroto玄海genkaiしぶきshibuki
濡nuらすrasu ばかりでbakaride 掴tsukaめばmeba逃niげるgeru
このkono人hito ひとりとhitorito 尽tsuくしてkushite燃moえたeta
夢yumeをwo 残nokoしてshite あんたのantano船funeはha
船funeはha 今imaごろgoro アンan・アンan……
月tsukiのno出de潮ushioのno 姫島himeshima辺ataりri
小倉ogura育sodaちのchino女onnaのいのちnoinochi
死shiぬもnumo 生iきるもkirumo 前maeしかshika見miえぬenu
嬉ureshiしかshika思omoいi出de 切kiriなかnaka思omoいi
酔yoえぬenu 地酒jizakeにni まぎらすmagirasu酒sake
涙namida 頬hooづえdue アンan・アンan……
すがるsugaru波間namimaのno 姫島himeshima灯akaりri
博多hakata 献上kenjou 筑前chikuzenしぼりshibori
帯obiにni結musuんだnda 女onnaのno真実makoto
半年hantoshi 一年ichinen 待maたされようとtasareyouto
いつかitsuka かならずkanarazu あんたをantawo連tsuれてrete
連tsuれてrete 満潮manchou アンan・アンan……
情nasaけke花bana咲saくku 姫島himeshima月夜tsukiyo