さすらいの さすらいの
乗合のりあい馬車ばしゃの笛ふえの音ねは 笛ふえの音ねは
旅たびをゆく子この咽むせびなき
ああ、高原こうげんの湖みずうみくれて
岸きしの旅籠はたごの燈とももうるむ
思おもい出での 思おもい出での
泪なみだのワルツ あの人ひとの あの人ひとの
忘わすれられない事ことばかり
ああ、白樺しらかばの梢こずえにかゝる
月つきもあの夜よるに見みた月つきか
さすらいの さすらいの
乗合のりあい馬車ばしゃの片隅かたすみに 肩かたさむく
揺ゆられ揺ゆられてゆく青春はるか
ああ、別わかれては面影おもかげ一ひとつ
抱だいて泣なくよと誰だれか知しる
さすらいのsasuraino さすらいのsasuraino
乗合noriai馬車basyaのno笛fueのno音neはha 笛fueのno音neはha
旅tabiをゆくwoyuku子koのno咽museびなきbinaki
ああaa、高原kougenのno湖mizuumiくれてkurete
岸kishiのno旅籠hatagoのno燈tomoもうるむmourumu
思omoいi出deのno 思omoいi出deのno
泪namidaのnoワルツwarutsu あのano人hitoのno あのano人hitoのno
忘wasuれられないrerarenai事kotoばかりbakari
ああaa、白樺shirakabaのno梢kozueにかnikaゝるru
月tsukiもあのmoano夜yoruにni見miたta月tsukiかka
さすらいのsasuraino さすらいのsasuraino
乗合noriai馬車basyaのno片隅katasumiにni 肩kataさむくsamuku
揺yuられrare揺yuられてゆくrareteyuku青春haruかka
ああaa、別wakaれてはreteha面影omokage一hitoつtsu
抱daいてite泣naくよとkuyoto誰dareかka知shiるru