上手じょうずに生いきて なぜ行ゆけぬ
上手じょうずな酒さけが なぜ飲のめぬ
くすぶるつもりは さらさらないが
男おとこ一途いちずの 胸むねの火ひを
訊きくな覗のぞくな 裏町うらまちしぐれ
ことさら寒さむい この冬ふゆに
なにゆえ意地いじを また見栄みえを
つぶしの利きかない 男おとこですまぬ
深ふかくおまえに 傘かさを差さす
頼たよりきりだよ 裏町うらまちしぐれ
おまえが築きずく 岩いわの城しろ
この俺おれ次第しだい 砂すなの城しろ
ここまで来きたのに 負まけられないさ
力ちから込こめては 肩かたを抱だく
雨あめも小降こぶりの 裏町うらまちしぐれ
上手jouzuにni生iきてkite なぜnaze行yuけぬkenu
上手jouzuなna酒sakeがga なぜnaze飲noめぬmenu
くすぶるつもりはkusuburutsumoriha さらさらないがsarasaranaiga
男otoko一途ichizuのno 胸muneのno火hiをwo
訊kiくなkuna覗nozoくなkuna 裏町uramachiしぐれshigure
ことさらkotosara寒samuいi このkono冬fuyuにni
なにゆえnaniyue意地ijiをwo またmata見栄mieをwo
つぶしのtsubushino利kiかないkanai 男otokoですまぬdesumanu
深fukaくおまえにkuomaeni 傘kasaをwo差saすsu
頼tayoりきりだよrikiridayo 裏町uramachiしぐれshigure
おまえがomaega築kizuくku 岩iwaのno城shiro
このkono俺ore次第shidai 砂sunaのno城shiro
ここまでkokomade来kiたのにtanoni 負maけられないさkerarenaisa
力chikara込koめてはmeteha 肩kataをwo抱daくku
雨ameもmo小降kobuりのrino 裏町uramachiしぐれshigure