心こころ猛たけくも 鬼神おにがみならぬ
人ひとと生うまれて 情なさけはあれど
母ははを見捨みすてて 波なみ越こえて行いく
友ともよ兄けい等らと いつまた逢あわん
海うみの彼方かなたの 蒙古もうこの砂漠さばく
男おとこ多恨たこんの 身みの捨すてどころ
胸むねに秘ひめたる 大願たいがんあれば
生いきて還かえらん 望のぞみは持もたぬ
砂丘さきゅう出いでて 砂丘さきゅうに沈しずむ
月つきの幾夜いくよか 我われらが旅路たびじ
明日あすも河辺かわべが 見みえずばどこに
水みずを求もとめん 蒙古もうこの砂漠さばく
朝日あさひ夕日ゆうひを 馬上ばじょうに受うけて
続つづく砂漠さばくの 一筋道ひとすじみちを
大和やまと男子おのこの 血潮ちしおを秘ひめて
行ゆくや若人わこうど 千里せんりの旅路たびじ
心kokoro猛takeくもkumo 鬼神onigamiならぬnaranu
人hitoとto生uまれてmarete 情nasakeはあれどhaaredo
母hahaをwo見捨misuててtete 波nami越koえてete行iくku
友tomoよyo兄kei等raとto いつまたitsumata逢aわんwan
海umiのno彼方kanataのno 蒙古moukoのno砂漠sabaku
男otoko多恨takonのno 身miのno捨suてどころtedokoro
胸muneにni秘hiめたるmetaru 大願taiganあればareba
生iきてkite還kaeらんran 望nozoみはmiha持moたぬtanu
砂丘sakyuu出iでてdete 砂丘sakyuuにni沈shizuむmu
月tsukiのno幾夜ikuyoかka 我wareらがraga旅路tabiji
明日asuもmo河辺kawabeがga 見miえずばどこにezubadokoni
水mizuをwo求motoめんmen 蒙古moukoのno砂漠sabaku
朝日asahi夕日yuuhiをwo 馬上bajouにni受uけてkete
続tsuduくku砂漠sabakuのno 一筋道hitosujimichiをwo
大和yamato男子onokoのno 血潮chishioをwo秘hiめてmete
行yuくやkuya若人wakoudo 千里senriのno旅路tabiji