よみ:ながさきものがたり
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(セリフ)お春はる
「いいんです。泣なかないで…
…異国いこくの血ちを受うけた者ものが流ながされるのは、
掟おきてですもの……。悲かなしいけど、締しめて、
春はるはジャガタラへ行いきますわ。ア、ア…
…ふ、ふ、船ふねが出でる……」
赤あかい花はななら 曼珠沙華まんじゅしゃげ
オランダ屋敷やしきに 雨あめが降ふる
濡ぬれて泣ないてる ジャガタラお春はる
未練みれんな出船でぶねの ああ鐘かねが鳴なる
ララ 鐘かねが鳴なる
(セリフ)お春はる
「お別わかれね。いいえ御心配ごしんぱい
なさらずに。でも………生うまれて今日きょう
まで十じゅう四年よねん………もう会あえないと思おもう
と辛つらいけど、春はるは春はるは、決けっして泣なきませ
ん………」
映うつすガラスは 無ないけれど
夢ゆめの港みなとの 長崎ながさきの
ザボン色いろした 宵よいの月つき
南京なんきん祭まつりの 笛ふえの音ねと
数かぞえ切きれない 思おもい出でが
父ちちが遺品かたみのこの胸むねの
金きんのクルスに生いきてます
(セリフ)お春はる
「神様かみさまがきっとお守まもり下くださ
います。父ちちもオランダの空そらから見守みまもって
くれるでしょう……。それに………死しん
だ母ははのお精霊しょろう様さまが、いつまでもいつまで
も、一緒いっしょにいてくれますわ……。では、
左様さようなら」
坂さかの長崎ながさき 石いしだたみ
南京なんきん煙火えんかに 日ひが暮くれて
そぞろ恋こいしい 出島でじまの沖おきに
母ははの精霊せいれいが ああ流ながれ行いく
ララ 流ながれ行いく
(セリフ)お春はる
「お別わかれ申もうせしより早はや二月にがつ
は夢ゆめの間まに過すぎ行ゆき候そうろへども、忘わすれ得えぬ
は懐ゆかしき故郷こきょうの姿すがたにて候そうろう。雨あめの日ひも風かぜ
の日ひも、この世よに生せいを享うけて十じゅう四年よねん、共とも
に生いき」
平戸ひらど離はなれて 幾百いくひゃく里り
つづる文ぶんさえ つくものを
なぜに帰かえらぬ ジャガタラお春はる
サンタクルスの ああ鐘かねが鳴なる
ララ 鐘かねが鳴なる
「いいんです。泣なかないで…
…異国いこくの血ちを受うけた者ものが流ながされるのは、
掟おきてですもの……。悲かなしいけど、締しめて、
春はるはジャガタラへ行いきますわ。ア、ア…
…ふ、ふ、船ふねが出でる……」
赤あかい花はななら 曼珠沙華まんじゅしゃげ
オランダ屋敷やしきに 雨あめが降ふる
濡ぬれて泣ないてる ジャガタラお春はる
未練みれんな出船でぶねの ああ鐘かねが鳴なる
ララ 鐘かねが鳴なる
(セリフ)お春はる
「お別わかれね。いいえ御心配ごしんぱい
なさらずに。でも………生うまれて今日きょう
まで十じゅう四年よねん………もう会あえないと思おもう
と辛つらいけど、春はるは春はるは、決けっして泣なきませ
ん………」
映うつすガラスは 無ないけれど
夢ゆめの港みなとの 長崎ながさきの
ザボン色いろした 宵よいの月つき
南京なんきん祭まつりの 笛ふえの音ねと
数かぞえ切きれない 思おもい出でが
父ちちが遺品かたみのこの胸むねの
金きんのクルスに生いきてます
(セリフ)お春はる
「神様かみさまがきっとお守まもり下くださ
います。父ちちもオランダの空そらから見守みまもって
くれるでしょう……。それに………死しん
だ母ははのお精霊しょろう様さまが、いつまでもいつまで
も、一緒いっしょにいてくれますわ……。では、
左様さようなら」
坂さかの長崎ながさき 石いしだたみ
南京なんきん煙火えんかに 日ひが暮くれて
そぞろ恋こいしい 出島でじまの沖おきに
母ははの精霊せいれいが ああ流ながれ行いく
ララ 流ながれ行いく
(セリフ)お春はる
「お別わかれ申もうせしより早はや二月にがつ
は夢ゆめの間まに過すぎ行ゆき候そうろへども、忘わすれ得えぬ
は懐ゆかしき故郷こきょうの姿すがたにて候そうろう。雨あめの日ひも風かぜ
の日ひも、この世よに生せいを享うけて十じゅう四年よねん、共とも
に生いき」
平戸ひらど離はなれて 幾百いくひゃく里り
つづる文ぶんさえ つくものを
なぜに帰かえらぬ ジャガタラお春はる
サンタクルスの ああ鐘かねが鳴なる
ララ 鐘かねが鳴なる