秋まつり、お月さま 歌詞 坂本冬美 ふりがな付

茜あかねにそまる西にしの空そらに 家路いえじをいそぐ はぐれ鳥どり
今宵こよい、まちは秋祭あきまつり たそがれに胸騒むなさわぎ

夜店よみせのならぶ参道さんどうに なつかしい顔かおちらほら、ら
いつのまにか探さがしてる 誰だれかさんの面影おもかげ

遠とおくにひびく鐘かねの音ねに「ただいま」とつぶやけば
あのひと どうしているのかな 声こえをききたいな

見上みあげる空そらには おつきさま
君きみのいない里さとにも
季節きせつはめぐり 時ときは流ながれ
たまには、ぶらり おかえりよ

町まちのにぎわいに手てをふって 内緒ないしょの小径こみちそろ、そぞろ
ほほに涼風すずかぜ 憧あこがれ 思おもい出でと待まち合あわせ

境内けいだい見みおろす丘おかの上うえ すすきの原はらからよせる波なみ
鈴虫すずむしのうたに耳みみすまし そっとまぶたを閉とじる

ひとりにひとつのゆめ抱だいて つないだ指先ゆびさきの
ぬくもり 今いまでも忘わすれずに 覚おぼえているかしら

見上みあげる空そらには おつきさま
君きみのいない里さとにも
季節きせつはめぐり 時ときは流ながれ
たまには、ぶらり おかえりよ