楽曲・タイトル |
アーティスト |
歌詞・歌い出し |
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坂本冬美
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上野発の夜行列車 おりた時から 青森駅は雪の中 北へ帰る人の群れは 誰も無口で
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坂本冬美
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朝露が招く 光を浴びて はじめてのように ふれる頬
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坂本冬美
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赤い鼻緒が ぷつりと切れた すげてくれる手 ありゃしない 置いてけ堀をけとばして
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坂本冬美
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日本の男は 身を粉にして働いて 山に海に 生きてきた 女は嫁いで
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坂本冬美
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浮世荒波 ヨイショと越える 今日は おまえの 晴れの門出だよ
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坂本冬美
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欠けた徳利に 鱈子のつまみ 酒の注ぎ手は 見染めたあの娘 能登はいらんかいねー
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坂本冬美
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日が昇り 日が沈む 春が来て 夏が行く 生きとし生ける
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坂本冬美
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どうせ死ぬときゃ 裸じゃないか あれも夢なら これも夢 愚痴は
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坂本冬美
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何も知らずに あなたは言ったわ たまには一人の 旅もいいよと 雨の空港
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坂本冬美
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十年一度の 大漁を 待ってこの道 三十年 きたぞきました
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坂本冬美
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冬の陽だまり ふと翳す手が 落葉のように 季節を迷う
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坂本冬美
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青嵐に吹かれて 胸をはる 日もあれば 雨風にたたかれて 頭をたれる
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坂本冬美
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乳房の夜叉を 隠してみても この血が 激しく 暴れます
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坂本冬美
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窓に漁火 イカ釣り船か あんた想えば闇夜の海に つらい別れのドラマが浮かぶ
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坂本冬美
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肥後は火の国よ 恋の国 燃える中岳よ 胸こがす 一つしかない
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坂本冬美
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どしゃぶり雨に もろ肌脱いで 鬼がいるなら 獲らねばならぬ 男
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坂本冬美
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浮いた浮いたと 浜町河岸に 浮かれ柳の 恥ずかしや 人目しのんで
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坂本冬美
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しがみついた背中に そっと爪を立てて 私を刻み込んだ もっと 夢の中へ
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坂本冬美
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ララララ…… ララララ…… 私の胸に 今日もひらく 情熱の花
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坂本冬美
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私の泣き声さえ きっと知らないでしょう いままで笑顔だけを ずっと見てきたから
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坂本冬美
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妹よ 夜ふけにそっと 何処へ行くの 重い鞄 二つ提げて
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坂本冬美
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縦に割ろうと 斜めに斬ろと 俺のいのちは 山吹いろだ 口にゃ出せずに
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坂本冬美
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青春のいのちを無駄にして 俺に埋れて 生きるやつ 路地裏二階の間借りの部屋で 遅い帰りの
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坂本冬美
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好きなのに あの人はいない 話相手は 涙だけなの 幸せは
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坂本冬美
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笑顔千両 おんなは器量 男ごころは 湯の煙 裏も表も
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坂本冬美
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ひとりでするのが 片想い さんにんするのが みつどもえ よにんでするのが
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坂本冬美
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沖じゃ名うての 暴れん坊が 背中丸めて 飲んでるお酒 船を出せない
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坂本冬美
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心に響けば すべて景色は絵葉書 短い言葉を添え つい誰かに自慢したくなる 子猫の欠伸も
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坂本冬美
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追い風吹けば波に乗れ 向かい風だと血が騒ぐ 運を積んだらソレソレソレと 東南西北 風まかせ
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坂本冬美
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恋破れ 夢破れ 今宵もまた涙 目を閉じて 思い出す
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坂本冬美
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赤いセロファン とかしたような 夕日の彼方に 昭和が揺れる 帰りたいけど
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坂本冬美
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風鈴の小さな音色が とても好きよと楽しんだ 私の母の想い出よ 夏の日暮れに揺れてます ひとりの庭先
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坂本冬美
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花の舞台の幕が開く 筋は一本 根性だけは どこの誰にも
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坂本冬美
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踊り疲れたディスコの帰り これで青春も終わりかなとつぶやいて あなたの肩をながめながら やせたなと思ったら泣けてきた
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坂本冬美
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大切なものは何だと 聞かれて考えた よくよく考えたけど やっぱりこれだろう 幸せだ
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坂本冬美
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播磨灘から 瀬戸内づたい 噂追いかけ 紅緒笠 逢える
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坂本冬美
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好きだから 好きだから ほかに 言葉が あるでしょうか
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坂本冬美
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赤く火照っているよな 満月のせいで ちょっと不埒な気分よ 酔わせてくださいな 何も言わずに飲んでる
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坂本冬美
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背のびして見る海峡を 今日も汽笛が遠ざかる あなたにあげた 夜をかえして 港、港
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坂本冬美
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意地を通せば 情が枯れる 夢にすがれば つき当たる それが世間と
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坂本冬美
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後をひくよな くちづけを 残して帰って 行ったひと おとな同志の
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坂本冬美
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男ふりだし ないないづくし 汗水ながして 道はつく 人に頼るな
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坂本冬美
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惚れた男の ためなら死ねる すがりつくよな その眸に負けた 俺でいいのか
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坂本冬美
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あの人の姿 懐しい 黄昏の 河原町 恋は
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坂本冬美
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外に篠突く 雨音続く 燃え立つ心 諌めるように
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坂本冬美
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脱がされた靴の ころがる行方を たしかめてから 乳房抱かれる
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坂本冬美
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目を覚ませばそこは土の中 手を伸ばせば闇を這うだけ 虚しい唇に揺れる 愛の残り火よ 私をこんなにした人は誰?
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坂本冬美
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ほっかり桜が 咲いてます 校舎の空を 染めてます ここは学びの
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坂本冬美
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柳がくれの 大川に 紅い灯りが 一二三 水にこぼれて
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坂本冬美
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淋しがりやの男はみんな 女泣かせの旅役者 惚れた はれたの ひと芝居
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坂本冬美
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あれは遠い日の ささやかな出来事 父の帰り待つ 駅の待合室 古い時計だけ
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坂本冬美
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殿の無念を 晴らしもせずに 明日は仕官を すると言う 恨みなみだの
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坂本冬美
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逢いに来ないで 夢はいや ほんとのあなたに 逢わせてと 両手あわせる
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坂本冬美
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かじかむ指に 息をかけ 寒くはないかと抱きしめた 探していたのです 小さな日だまりを
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坂本冬美
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娘盛りを 無駄にするなと 時雨の宿で 背を向ける人 報われないと
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坂本冬美
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死んでしまおうなんて 悩んだりしたわ バラもコスモスたちも 枯れておしまいと 髪をみじかくしたり
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坂本冬美
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最後の夜も 同じ街角で 思い出はもう 増やさないように
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坂本冬美
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どんな試練が 待ちうけようと 夢はつらぬく さいごまで 楽に生きてく
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坂本冬美
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弱音はいたら 勝ち目はないさ ここは一番 ふんばりどころ やると決めたら
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坂本冬美
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人は一代 笑うも泣くも 苦労手酌の 短い命 時代遅れと
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坂本冬美
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あんたが「夢屋」と名付けた部屋は 窓に波止場の 灯が見えた フラリと来る日は 機嫌が良くて
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坂本冬美
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その後お変わり ございませんか お身を案じて おりますと 他人行儀な
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坂本冬美
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負けて 拗ねるなよ 世間 怨むなよ そうさそうだよ
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坂本冬美
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煙草の空箱 鶴に折り 飛ばせば涙があとを追う おもかげ横丁のとまり木で 今夜も未練とさし向かい
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坂本冬美
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「よくかえったね ごはんできてるよ」 なつかしいその笑顔 なにひとつ 言わなくても
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坂本冬美
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星のない夜がさみしくて 何度名前を呼んだでしょう 涙はきりがなく 夜明けまで渇かない
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坂本冬美
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トンネル抜けたら そこは雪国 駒子は氷柱と 暮らしています あの日あなたと
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坂本冬美
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春の嵐に 降りこめられて 借りた庇が こと始め 意地が売りもの
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坂本冬美
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網を引け引け 網を引け まだまだ引け引け どんと引け 波は体を
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坂本冬美
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何があろうと嫁いだ先の 土に咲くのが 女花 やくざ渡世を承知の上で 固く結んだ
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坂本冬美
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おんな盛りさ 化粧はしても 嘘も騙しも あるもんか 心はすっぴん
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坂本冬美
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ひとりがいいなんて 五日思って 一日悔やみ あとの一日 短歌を詠んで
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坂本冬美
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男なんて いくらでもいる もてない女じゃなし 悲しくもない 寂しくもない
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坂本冬美
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恋なんて乱れてナンボのものでございます 花一輪 散らしたら いのちを奪うと同じこと
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坂本冬美
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足音もなく行き過ぎた 季節をひとり見送って はらはら涙あふれる 私十八
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坂本冬美
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天にもらった 財宝の山を 棄てて悔いない 友がいる 時代おくれと
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坂本冬美
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一度担いだ 苦労の荷物 放り出せるか 半端のままで 男・いのちはヨー
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坂本冬美
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女心の 故郷は 忘れたはずの 男の胸よ 爪をかむのは
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坂本冬美
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あなた変わりはないですか 日毎寒さがつのります 着てはもらえぬセーターを 寒さこらえて編んでます 女ごころの
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坂本冬美
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昔アラブの偉いお坊さんが 恋を忘れた あわれな男に しびれるような 香りいっぱいの
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坂本冬美
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覚えてる? あの日のこと ほら 遠い波音 さよならも言えなくて
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坂本冬美
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私 酔ったみたい ひとりじゃ ずるいわ 世界が
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坂本冬美
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流れる川の 水面に映る 葉影の色は じきに 次の季節を渡す
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坂本冬美
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あなたの影を 踏まないように わざと遅れて 二足三足 ひと目を気にする
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坂本冬美
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かすみか雲か この恋は 逢っているのに 逢いたくて 面と向い言うことなんてないの
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坂本冬美
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「それじゃ元気でね…」 そっけなくドアを閉め 深夜バスはあなたを 明日へつれてゆく
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坂本冬美
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上り下りの船の汽笛が 空にひびき波をすべる きみと語る川辺 春うらら ランプシェードを走る自転車
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坂本冬美
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海峡に降る雪を ひとり見つめてる 幸福なひとつれて 帰るはずでした こんな小さな鞄がひとつ
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坂本冬美
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一度つまずきゃ 人生勝負 打つ手 打つ手が また裏目
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坂本冬美
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紅い沈丁花 グラスに活けて 淋しさまぎらす ひとり酒 ひと雨ごとに
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坂本冬美
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明けて巣ごもり 達者でいたか 先ずは乾杯! 再会酒だ 人生につかれた
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坂本冬美
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骨まで溶けるような テキーラみたいなキスをして 夜空もむせかえる 激しいダンスを踊りましょう
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坂本冬美
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あなたといつか 歩いた道を 今はひとりで行く 熊野古道を 那智の滝へと
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坂本冬美
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ひと目百万 香りは十里 梅の花咲く 紀の国の なつかしい駅に
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坂本冬美
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心が忘れたあのひとも 膝が重さを覚えてる 長い月日の膝まくら 煙草プカリとふかしてた 憎い
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坂本冬美
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赤く咲くのは けしの花 白く咲くのは 百合の花 どう咲きゃいいのさ
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坂本冬美
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風が鳴く 雲が啼く 霧に隠れて山が哭く 恋に疲れた 旅ならば
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坂本冬美
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雪は降る あなたは来ない 雪は降る 重い心に
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坂本冬美
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好きでお酒を 飲んじゃいないわ 家にひとり 帰る時が こわい私よ
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坂本冬美
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幸せが 住むという 虹色の湖 幸せに 会いたくて
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坂本冬美
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この世に神様が 本当にいるなら あなたに抱かれて 私は死にたい ああ湖に
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坂本冬美
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まっかに燃えた 太陽だから 真夏の海は 恋の季節なの 渚をはしる
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坂本冬美
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雨がやんだら お別れなのね 二人の思い出 水に流して 二度と開けない
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坂本冬美
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遥か昔 瞬いてた 小さな星が 夜空 埋める
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坂本冬美
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あなたがもう いない部屋に 季節の風が香る 段ボールに
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坂本冬美
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逢いたいほど 泣いて 泣きながら 信じて いつかなにが変わるの
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坂本冬美
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小春日和の 愛縁坂を 今年もあなたに 逢いたくて 日傘をさしていそいそと
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坂本冬美
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ビルが見える教室で ふたりは机 並べて 同じ月日を過ごした 少しの英語と
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坂本冬美
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おとぎ噺じゃ 日も夜も明けぬ 抱いて私を ねじ伏せて 今も心は
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坂本冬美
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淋しい女なんて 言わせない 私はひとり 冬をこらえて 花を咲かせる
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坂本冬美
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あれは二月 真冬で 流氷だけで 最果ては… なんにも無かった
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坂本冬美
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幾つあっても 足りない命 バカを言うなよ 命はひとつ 明石
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坂本冬美
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吹雪がやんで 雲間が切れて 海風にまかれて 海猫が啼く オショロマ岬
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坂本冬美
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ワクワクキラキラ 暮六ツ小町 泣いて笑って 花になれ
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坂本冬美
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ついて行けないわたしの過去を 許してほしいと路地で泣く 抱けばそのままこの手にとける そんなおまえの肩先に 春とは名ばかり
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坂本冬美
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もしもお前が男だったら 天下取るよな 器量の男 そんな言葉の溜め息ついた 貴方の
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坂本冬美
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夏の陽射しも 木枯らしも 両手広げてよけてやる 俺にあずけろ おまえの
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坂本冬美
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夏を見送る 港祭りの夜は更けて 誰もみな 心の波に光る夜光虫 今夜だけなら
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坂本冬美
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腰までのびた長い髪 両手でけだるくかき上げて 時に悲しい口笛を 吹いたあの娘はもういない
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坂本冬美
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俺でいいのか 悔やんでないか つぶしのきかない 男でも つらい時ほど
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坂本冬美
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男と女 惚れたなら 別れる時も 五分と五分 海猫さわぐな
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坂本冬美
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雪のふるさと 落ちゆく影は 死出の晴れ着の 梅川忠兵衛 恋と意気地の
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坂本冬美
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逢いたくて 逢いたくて この胸のささやきが あなたを探している あなたを呼んでいる
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坂本冬美
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つらい別離が あるのなら いっそ死にたい この海で 窓をふるわす
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坂本冬美
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涙には幾つもの 想い出がある 心にも幾つかの 傷もある ひとり酒
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坂本冬美
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やっと店が終わって ほろ酔いで坂を下りる頃 白茶けたお天道が 浜辺を染め始めるのさ そんなやりきれなさは
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坂本冬美
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北へ行く船に乗る 港桟橋は 寒さこらえる 人ばかり あなたから
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坂本冬美
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花は愛され 花になる 人も愛され 人になる
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坂本冬美
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今まで つきあって来た 女のひとに較べたら 私は真面目すぎて あなた
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坂本冬美
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プティット・フルール 可愛い花 その花のように いつも愛らしい プティット・フルール
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坂本冬美
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吹雪の向こうの 赤ちょうちん さすらう心に ふと沁みて 暖簾をくぐれば
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坂本冬美
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合わぬ辻褄 無理矢理合わせ 着けなきゃならねぇ おとしまえ 野暮な渡世の
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坂本冬美
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あなたに 抱かれて わたしは 蝶になる あなたの胸
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坂本冬美
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愛したひとは あなただけ わかっているのに 心の糸がむすべない ふたりは恋人
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坂本冬美
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女がひとり お酒を飲むときの 悲しいこころが わかるなら どうぞお願い
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坂本冬美
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そしてまた会いましょう 花咲く野道で いつか、また、会いましょう なつかしの海で
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坂本冬美
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夢の終わりが 近い夜空に 残った 星が滲んだ
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坂本冬美
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Ahh はじめて会った時から Ahh 微笑みに惹かれてた Umm-Ahh
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坂本冬美
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窓に ひとすじの光り 夢にうかぶ ふるさとよ 熱き涙
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坂本冬美
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こんな日は あの人の まねをして けむたそうな 顔をして
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坂本冬美
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一人で想う 秋はもう深く 過ぎ去れば むなしく消えた日々 あなたに逢えた
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坂本冬美
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恋しくて泣き出した 日々などもう 忘れたの 今さらは もどれない
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坂本冬美
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波音が響けば雨雲が近づく 二人で思いきり遊ぶはずの On the beach
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坂本冬美
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次の世の 我が子の幸を 祈って流れる 川がある 逆らわず
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坂本冬美
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茜にそまる西の空に 家路をいそぐ はぐれ鳥 今宵、まちは秋祭り たそがれに胸騒ぎ
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坂本冬美
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化粧なんてどうでもいいと思ってきたけれど せめて今夜だけでもきれいになりたい 今夜あたしはあんたに逢いにゆくから 最後の最後に逢いにゆくから
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坂本冬美
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天を睨んで 牙むく龍に 惚れてよりそう 女花 まげてまがらぬ
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坂本冬美
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雪のひとひらがわたし もうひとひらがあなた はるかな空から 舞い降りて めぐり逢えた不思議
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坂本冬美
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指のつめたさ うなじの細さ 肩のはかなさ まつ毛の長さ すべて重たい
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坂本冬美
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生まれた故郷も おふくろの名も 忘れたふりすりゃ カモメが騒ぐ 港の数だけ
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坂本冬美
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函館は 出船 入船わかれ町 りらという娘が 泣いている
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坂本冬美
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ひと幕芝居の はじめはいつも たそがれ時間に 幕があく 男は冷めた
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坂本冬美
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枯れたすすきも いちどは咲いた わたしにだって あったわ春が おんなの肌を
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坂本冬美
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連れにはぐれた 鴎が一羽 風にこごえる 北岬 憎さ恋しさ
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坂本冬美
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女にゃ見えない 夢追いかけて あんちくしょう この手を振り切り 夜汽車に乗った
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坂本冬美
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白いコートの 襟をたて そっと人目を 避けて立つ 来てくれる
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坂本冬美
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よせと言われりゃ なおさら燃える 恋はいのちの 揚花火 どうせみじかい
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坂本冬美
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夢の続きはおしまいですか 全て白紙にかえるのですか もしも叶うなら この体投げだして ついて行きたい
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坂本冬美
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アカシアの雨に打たれて このまゝ死んでしまいたい 夜が明ける 日がのぼる 朝の光のその中で
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坂本冬美
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もしも きらいでなかったら 何か一杯 のんでくれ そうね
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坂本冬美
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顔が好みとか そんなんじゃないの いつからか君が この胸を満たした 変わりゆく表情
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坂本冬美
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港をぬらして 降り出すしぐれ やらずの雨なら いいものを きっと今頃
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坂本冬美
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L と書いたら Look at me
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坂本冬美
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私の大好きな やさしい面影 夢見るひとみよ 今頃あの人は 町から町へと
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坂本冬美
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青い月の光を浴びながら 私は砂の中に 愛のかたみをみんなうずめて 泣いたの ひとりきりで
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坂本冬美
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まるで私を 責めるよに 北の新地に 風が吹く もっと尽くせば
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坂本冬美
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つぎの北国行きが 来たら乗るの スーツケースをひとつ 下げて乗るの ああ
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坂本冬美
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終わる筈のない愛が途絶えた いのち尽きてゆくように ちがう きっとちがう 心が叫んでる
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坂本冬美
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あなたはすっかり つかれてしまい 生きてることさえ いやだと泣いた こわれたピアノで
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坂本冬美
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北風に吹かれて 野に咲く雑草の 雑草の命の いとしさよ ままにならない
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坂本冬美
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躰は大丈夫かい 元気で暮らせよと 電話の向こうの やせた姿が浮かびます いつも照れては
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坂本冬美
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俺にさしだす 傘のしずくが おまえの肩先 ポツリと濡らす ほれていりゃこそ
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坂本冬美
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あいそづかしの言葉が ダメなあんたに 似合いさと いつもオマエは笑うのさ 男の心の裏側に
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坂本冬美
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シャワーのしずく くすぐった 夕暮れの風 おくれ髪 あなたは来ると
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坂本冬美
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(女の方から 通って行くなんて) 心ないとか はしたないとか (夜叉みたいと恐がる人や
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坂本冬美
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ざんざざんざと 浪が散る ひゅるるひゅるると 風が泣く 岬越前
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坂本冬美
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表ばかりじゃ 世間は見えぬ 言葉だけでは 心は読めぬ 拗ねる気持は
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坂本冬美
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淀の水さえ 流れては 二度と逢えない 浪花街 星の数ほど
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坂本冬美
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牡丹の様な お嬢さん シッポ出すぜと 浜松屋 二の腕かけた
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坂本冬美
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とぎれとぎれの話はやめてよ あんたの心にしがみついた ままの終りじゃしょうがない あたいは恋花 散ればいいのよ
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坂本冬美
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行きたい 踏み外す道さえも ただ追い掛けて行きたい 触れれば 淡く舞う口づけも
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坂本冬美
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途に倒れて だれかの名を 呼び続けたことが ありますか 人ごとに言うほど
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坂本冬美
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たかが恋なんて 忘れればいい 泣きたいだけ 泣いたら 目の前に違う愛がみえてくるかもしれないと
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坂本冬美
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あんなにも 好きだった きみがいた この町に いまもまだ
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坂本冬美
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暖簾くぐれば 振りむきざまに すねた振りする あいつがよぎる
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坂本冬美
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女ですもの 恋をする 女ですもの 夢に酔う 女ですもの
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坂本冬美
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女心の悲しさなんて わかりゃしないわ世間の人に 止して止してよなぐさめなんか 嘘と泪のしみついた どうせ私は噂の女
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坂本冬美
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生きてるかぎりは どこまでも 探しつづける 恋ねぐら 傷つきよごれた
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坂本冬美
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きっと帰って くるんだと お岩木山で 手をふれば あの娘は小さく
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坂本冬美
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無理して飲んじゃ いけないと 肩をやさしく 抱きよせた あの人
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坂本冬美
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花は誰のために ひとりで咲くの 悲しいことも悩んだことも あったはずなのに 上手な恋を羨まず
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坂本冬美
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ひとりで 生きてくなんて できないと 泣いてすがればネオンが ネオンがしみる
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坂本冬美
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水の流れに 花びらを そっと浮かべて 泣いたひと 忘れな草に
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坂本冬美
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雨 潸潸と この身に落ちて わずかばかりの運の悪さを 恨んだりして
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坂本冬美
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ティンタレラ ディ ルナ 蒼いお月様 あの人に云って
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坂本冬美
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I give her all my
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坂本冬美
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恋する女は夢みたがりの いつもヒロイン つかの間の 鏡に向かって アイペンシルの
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坂本冬美
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あの人のことなど もう忘れたいよ だって どんなに想いを寄せても 遠く叶わぬ恋なら
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坂本冬美
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別れっぷりが おとなだなんて おだてられちゃあ 泣き顔ひとつ 見せられないじゃない
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坂本冬美
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(さようなら) 船で帰る あなた (さようなら) 愛をくれた
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