Summertime Blues II 歌詞 a flood of circle ふりがな付

サマータイム・ブルース
東京とうきょうは激はげしい夕立ゆうだち ひどく蒸むし暑あつい102号室ごうしつ
スピーカーから古ふるい古ふるい夏なつのブルースが流ながれてる
サマータイム・ブルース
聴きき飽あきないのは世界せかいが今いまも憂鬱ゆううつなブルーのままだから
蘇よみがえる記憶きおくはどれもこれもブルーだから
いっそ許可きょかのないIIを歌うたうことにしたんだ

サマータイム・ブルース
エディ・コクランよりボスに教おそわったっけ
「ごちゃごちゃ言いわねえで働はたらけ」
搾取さくしゅされる方ほうが悪わるいというシステムと暮くらす2012年ねん夏なつ
サマータイム・ブルース
すり切きれながら手てに入いれた福沢諭吉ふくざわゆきちの目めが訴うったえる
「すぐに何なにも感かんじなくなるさ」
本当ほんとうに手てに入いれたいものって なんだったんだっけ

太陽たいようが燃もえ尽つきるまえに 新あたらしい夏なつを探さがしてる
やられるまえにやらなくちゃ 失なくした俺おれを探さがしてる

サマータイム・ブルース
ピート・タウンゼントがぶっ壊こわしたギターの破片はへん
胸むねに刺さされども刺さされども 昔むかしは良よかったって死しぬまで言いう気きかよ1969年ねん夏なつ
サマータイム・ブルース
問題もんだいはリバイバルよりサバイバル
手渡てわたされた時点じてんでムチャクチャだったこの世界せかいで
次つぎは誰だれに何なにを手渡てわたしゃいい ズタズタな頭あたまで考かんがえるこの世せ代だいで
サマータイム・ブルース
生いかされてるんではなく生いきてるんだと言いえる夏なつを君きみと探さがしてる
壊こわれてなお希望きぼうのブルースの破片はへんをあの子こと歌うたえますように ララララララ

海うみが干涸ひからびていくまえに 新あたらしい夏なつを探さがしてる
やられるまえにやらなくちゃ 失なくした君きみを探さがしてる

サマータイム・ブルース
忌野いまわの清志郎きよしろうより婆ばあちゃんに教おそわったんだ
「核かくなどいらねー」 彼女かのじょの心こころはそれきり変かわっちゃいない1945年ねん夏なつ
サマータイム・ブルース
傘かさもなく部屋へやを出でて夕立ゆうだちの向むこうの宇宙うちゅうの向むこうの創造主そうぞうしゅを睨にらみつけても
騙だまされてたのと知しろうとしなかったのとは違ちがう
向むき合あうのはいつも今いまの自分じぶんだから
サマータイム・ブルース
人類じんるいが何千なんぜん年ねんもメシ喰くってセックスして試行錯誤しこうさくごして辿たどり着ついた
今日きょうが世界せかいで一番いちばん新あたらしい「今いま」なんだ
悲かなしくなるほど ブルースは鳴なり止やまない

忘わすれたことを忘わすれるまえに 新あたらしい夏なつを探さがしてる
やられるまえにやらなくちゃ 失なくした愛あいを探さがしてる
新あたらしい冬ふゆがやって来きても 鳴なり止やまぬ夏なつのブルース
サマータイム・ブルース サマータイム・ブルース