徐州じょしゅう徐州じょしゅうと 人馬じんばは進すすむ
徐州じょしゅう居いよいか 住すみよいか
酒さけ落おちた文句もんくに 振ふり返かえりゃ
お国訛くになまりの おけさ節ぶし
髭ひげがほゝえむ 麦畠むぎばたけ
友ともを背せにして 道みちなき道みちを
行いけば戦野せんやは 夜よるの雨あめ
すまぬすまぬを 背中せなかに聞きけば
馬鹿ばかを云いうなと また進すすむ
兵へいの歩あゆみの 頼たのもしさ
腕うでをたたいて 遥はるかな空そらを
仰あおぐ眸ひとみに 雲くもが飛とぶ
遠とおく祖国そこくを はなれ来きて
しみじみ知しった 祖国愛そこくあい
友ともよ来きて見みよ あの雲くもを
行いけど進すすめど 麦むぎまた麦むぎの
波なみの深ふかさよ 夜よるの寒さむさ
声こえを殺ころして 黙々もくもくと
影かげを落おとして 粛々しゅくしゅくと
兵へいは徐州じょしゅうへ 前線ぜんせんへ
徐州josyuu徐州josyuuとto 人馬jinbaはha進susuむmu
徐州josyuu居iよいかyoika 住suみよいかmiyoika
酒sake落ochiたta文句monkuにni 振fuりri返kaeりゃrya
おo国訛kuninamaりのrino おけさokesa節bushi
髭higeがほgahoゝえむemu 麦畠mugibatake
友tomoをwo背seにしてnishite 道michiなきnaki道michiをwo
行iけばkeba戦野senyaはha 夜yoruのno雨ame
すまぬすまぬをsumanusumanuwo 背中senakaにni聞kiけばkeba
馬鹿bakaをwo云iうなとunato またmata進susuむmu
兵heiのno歩ayuみのmino 頼tanoもしさmoshisa
腕udeをたたいてwotataite 遥haruかなkana空soraをwo
仰aoぐgu眸hitomiにni 雲kumoがga飛toぶbu
遠tooくku祖国sokokuをwo はなれhanare来kiてte
しみじみshimijimi知shiったtta 祖国愛sokokuai
友tomoよyo来kiてte見miよyo あのano雲kumoをwo
行iけどkedo進susuめどmedo 麦mugiまたmata麦mugiのno
波namiのno深fukaさよsayo 夜yoruのno寒samuさsa
声koeをwo殺koroしてshite 黙々mokumokuとto
影kageをwo落otoしてshite 粛々syukusyukuとto
兵heiはha徐州josyuuへhe 前線zensenへhe