人恋ひとこいしと泣なけば十三夜じゅうさんや
月つきはおぼろ 淡あわい色いろ具合ぐあい
雲くもは月つきを隠かくさぬ様ように やさしく流ながれ
丸まるい月つきには流ながれる雲くもが
ちぎれた雲くもがよくにあう
風かぜがさわぐ今いまや冬隣ふゆどなり
逃にげる様ように渡わたり鳥どりがゆく
列れつについてゆけない者ものに また来くる春はるが
あるかどうかは誰だれもしらない
ただひたすらの風かぜまかせ
神無月かんなづきに僕ぼくはかこまれて
口笛くちぶえ吹ふく それはこだまする
青あおい夜よるの空気くうきの中なかに 生いきてるものは
涙なみだも見みせず笑わらいも忘わすれ
息いきをひそめて冬ふゆを待まつ
人恋hitokoiしとshito泣naけばkeba十三夜juusanya
月tsukiはおぼろhaoboro 淡awaいi色iro具合guai
雲kumoはha月tsukiをwo隠kakuさぬsanu様youにni やさしくyasashiku流nagaれre
丸maruいi月tsukiにはniha流nagaれるreru雲kumoがga
ちぎれたchigireta雲kumoがよくにあうgayokuniau
風kazeがさわぐgasawagu今imaやya冬隣fuyudonaりri
逃niげるgeru様youにni渡wataりri鳥doriがゆくgayuku
列retsuについてゆけないnitsuiteyukenai者monoにni またmata来kuるru春haruがga
あるかどうかはarukadoukaha誰dareもしらないmoshiranai
ただひたすらのtadahitasurano風kazeまかせmakase
神無月kannadukiにni僕bokuはかこまれてhakakomarete
口笛kuchibue吹fuくku それはこだまするsorehakodamasuru
青aoいi夜yoruのno空気kuukiのno中nakaにni 生iきてるものはkiterumonoha
涙namidaもmo見miせずsezu笑waraいもimo忘wasuれre
息ikiをひそめてwohisomete冬fuyuをwo待maつtsu