一目ひとめ見みたさに 故郷こきょうに戻もどりゃ
昔むかしながらの 上州じょうしゅう月夜つきよ
浮うかれ囃はやしも 追おわれの身みには
ほんにせつない 祭まつり唄うた
涙なみだかくした 涙なみだかくした 三度笠さんどがさ
(セリフ)
思おもい出だすなぁ…あの山やまも あの月つきも
みんな昔むかしのまんま
おふくろさんは 達者たっしゃでいなさるか
この川越かわごええりゃあ あと一いち里り
なのに何なんでェ やけに 草鞋わらじが重おもたく
ならぁ…
義理ぎりと情じょうに ついはさまれて
いつか落おち目めの 街道かいどうぐらし
恋こいのさだめも 堅気かたぎの俺おれも
一度いちど流ながれりゃ 草くさの露つゆ
呼よんでみたとて 呼よんでみたとて
帰かえりゃせぬ
(セリフ)
なまじ小粋こいきに 別わかれたせいか めっぽ
う夜風よかぜが沁しみやがる
旅たびから旅たびへ ねぐらを追おわれ 末すえは野の
ざらし 吹ふきさらし
こんりんざい けちな顔つらなど見みたかぁ
ねえと
叱しかって下くだせぇ おっ母かさん!
墨絵すみえぼかしの あの峰みね越こえて
渡わたる雁かりがね また旅たびの空そら
なんの浮世うきよにゃ 未練みれんはないが
なまじ濡ぬれまい 里さとしぐれ
明日あすも流転るてんの 明日あすも流転るてんの浅あさ太郎たろう
一目hitome見miたさにtasani 故郷kokyouにni戻modoりゃrya
昔mukashiながらのnagarano 上州jousyuu月夜tsukiyo
浮uかれkare囃hayaしもshimo 追oわれのwareno身miにはniha
ほんにせつないhonnisetsunai 祭matsuりri唄uta
涙namidaかくしたkakushita 涙namidaかくしたkakushita 三度笠sandogasa
(セリフserifu)
思omoいi出daすなぁsunaa…あのano山yamaもmo あのano月tsukiもmo
みんなminna昔mukashiのまんまnomanma
おふくろさんはofukurosanha 達者tassyaでいなさるかdeinasaruka
このkono川越kawagoeえりゃあeryaa あとato一ichi里ri
なのにnanoni何nanでdeェe やけにyakeni 草鞋warajiがga重omoたくtaku
ならぁnaraa…
義理giriとto情jouにni ついはさまれてtsuihasamarete
いつかitsuka落oちchi目meのno 街道kaidouぐらしgurashi
恋koiのさだめもnosadamemo 堅気katagiのno俺oreもmo
一度ichido流nagaれりゃrerya 草kusaのno露tsuyu
呼yoんでみたとてndemitatote 呼yoんでみたとてndemitatote
帰kaeりゃせぬryasenu
(セリフserifu)
なまじnamaji小粋koikiにni 別wakaれたせいかretaseika めっぽmeppo
うu夜風yokazeがga沁shiみやがるmiyagaru
旅tabiからkara旅tabiへhe ねぐらをnegurawo追oわれware 末sueはha野no
ざらしzarashi 吹fuきさらしkisarashi
こんりんざいkonrinzai けちなkechina顔tsuraなどnado見miたかぁtakaa
ねえとneeto
叱shikaってtte下kudaせぇsee おっoxtu母kaさんsan!
墨絵sumieぼかしのbokashino あのano峰mine越koえてete
渡wataるru雁kariがねgane またmata旅tabiのno空sora
なんのnanno浮世ukiyoにゃnya 未練mirenはないがhanaiga
なまじnamaji濡nuれまいremai 里satoしぐれshigure
明日asuもmo流転rutenのno 明日asuもmo流転rutenのno浅asa太郎tarou