枕まくらのしたを 流ながれゆく
川かわの瀬音せおとが 身みにしみる
ねむれないのよ あゝああ辛つらいのよ
胸むねを重かさねて あなたにすがる
伊豆いずの天城あまぎの かくれ宿やど
別わかれましょうと 言いいながら
逢あえば命いのちが 火ひと燃もえて
罪つみをかさねて あゝああ来きたふたり
いいの私わたしは 宿帳やどちょうだけに
添そうて淋さびしい 仮かりの妻つま
情なさけの糸いとを つないでも
旅たびの終おわりが 近ちかくなる
これが最後さいごの あゝああ恋一夜ひとよ
落おちてゆきたい あなたが欲ほしい
いっそ明日あすは 雪ゆきになれ
枕makuraのしたをnoshitawo 流nagaれゆくreyuku
川kawaのno瀬音seotoがga 身miにしみるnishimiru
ねむれないのよnemurenainoyo あゝaa辛tsuraいのよinoyo
胸muneをwo重kasaねてnete あなたにすがるanatanisugaru
伊豆izuのno天城amagiのno かくれkakure宿yado
別wakaれましょうとremasyouto 言iいながらinagara
逢aえばeba命inochiがga 火hiとto燃moえてete
罪tsumiをかさねてwokasanete あゝaa来kiたふたりtafutari
いいのiino私watashiはha 宿帳yadochouだけにdakeni
添soうてute淋sabiしいshii 仮kariのno妻tsuma
情nasaけのkeno糸itoをwo つないでもtsunaidemo
旅tabiのno終owaりがriga 近chikaくなるkunaru
これがkorega最後saigoのno あゝaa恋一夜hitoyo
落oちてゆきたいchiteyukitai あなたがanataga欲hoしいshii
いっそisso明日asuはha 雪yukiになれninare