別わかれましょうかそれとも耐たえて
あなたの許もとへ 帰かえりましょうか
女おんながひとり 迷まよいを抱だいて
日暮ひぐれを背中せなかに径けいをゆく
嵯峨野さがの 野宮ののみやさらさらと
風かぜがなきます竹林たけばやし
男おとこの愛あいをあきらめた
女おんなの嘆なげきが 聞きこえます
一ひとつの屋根やねにくらしていても
こころ寂さびしい 他人たにんのくらし
抱だかれもせずに むなしく過すぎる
月日つきひにいつしかなれてゆく
嵯峨野さがの 祇王ぎおう寺てらはらはらと
桜さくらちります音おともなく
昔むかしも今いまもかわらない
女おんなのこころが 風かぜになる
嵯峨野さがの 細道ほそみち迷まよい坂さか
つらい女おんなのなみだ坂さか
あなたをもしも嫌きらいなら
別わかれもたやすく できるのに
別wakaれましょうかそれともremasyoukasoretomo耐taえてete
あなたのanatano許motoへhe 帰kaeりましょうかrimasyouka
女onnaがひとりgahitori 迷mayoいをiwo抱daいてite
日暮higuれをrewo背中senakaにni径keiをゆくwoyuku
嵯峨野sagano 野宮nonomiyaさらさらとsarasarato
風kazeがなきますganakimasu竹林takebayashi
男otokoのno愛aiをあきらめたwoakirameta
女onnaのno嘆nageきがkiga 聞kiこえますkoemasu
一hitoつのtsuno屋根yaneにくらしていてもnikurashiteitemo
こころkokoro寂sabiしいshii 他人taninのくらしnokurashi
抱daかれもせずにkaremosezuni むなしくmunashiku過suぎるgiru
月日tsukihiにいつしかなれてゆくniitsushikanareteyuku
嵯峨野sagano 祇王giou寺teraはらはらとharaharato
桜sakuraちりますchirimasu音otoもなくmonaku
昔mukashiもmo今imaもかわらないmokawaranai
女onnaのこころがnokokoroga 風kazeになるninaru
嵯峨野sagano 細道hosomichi迷mayoいi坂saka
つらいtsurai女onnaのなみだnonamida坂saka
あなたをもしもanatawomoshimo嫌kiraいならinara
別wakaれもたやすくremotayasuku できるのにdekirunoni