淋しいのはおまえだけじゃない 歌詞 西田敏行 ふりがな付

思おもい通どおりもならなくて
すねてみせるもできなくて
真面目まじめぶるのも柄がらじゃなく
気きがつきゃいつでも道化者どうけもの
陽ひの射さすところに縁えんなどないのなら
せめて酒場さかばのネオンの下したで
酔よいにまかせて つぶやいてみる
「淋さびしいのはおまえだけじゃない」

思おもい寄よせれば遠とおざかる
街まちの灯あかりが目めに痛いたい
甘あまえるところが欲ほしくても
そこはいつでも他人ひとの街まち
グラスを片手かたてにいつまで誰だれを待まつ
空あいたボトルに思おもい出でそそぎ
酔よいにまぎれて つぶやいてみる
「淋さびしいのはおまえだけじゃない」

さよならなどと言いってみて
旅立たびだつふりをしてみても
泣ないてる背中せなかをかくせない
強つよがる気持きもちかくせない
乾かわいた心こころに酒さけなど流ながしこむ
一人芝居ひとりしばいのいつものセリフ
酔よいにただよい つぶやいてみる
「淋さびしいのはおまえだけじゃない」