荒行あらぎょう千せん日にち 比叡ひえの風かぜを
受うけて歩あるいた 山道やまみち万里ばんり
暑あつさ寒さむさに 雨雪うせつ越こえて
無我むがの心こころに 咲さく花はなを
ああ
不滅ふめつの法灯あかりが いま照てらす
満みちるも欠かけるも 見みる人ひと次第しだい
月つきの姿すがたも 心こころを映うつす
人ひとの世よなれば 悩なやみや欲よくも
あって不思議ふしぎは ないけれど
ああ
せめても願ねがうは 慈悲じひごころ
国くにの宝たからは 人ひとづくりだと
伝つたえ広ひろめた 聖ひじりのおしえ
照てらす一隅いちぐう 衆生しゅじょうのために
捧ささげ尽つくさん この命いのち
ああ
比叡ひえの風かぜに 誓ちかう朝あさ
荒行aragyou千sen日nichi 比叡hieのno風kazeをwo
受uけてkete歩aruいたita 山道yamamichi万里banri
暑atsuさsa寒samuさにsani 雨雪usetsu越koえてete
無我mugaのno心kokoroにni 咲saくku花hanaをwo
ああaa
不滅fumetsuのno法灯akariがga いまima照teらすrasu
満miちるもchirumo欠kaけるもkerumo 見miるru人hito次第shidai
月tsukiのno姿sugataもmo 心kokoroをwo映utsuすsu
人hitoのno世yoなればnareba 悩nayaみやmiya欲yokuもmo
あってatte不思議fushigiはha ないけれどnaikeredo
ああaa
せめてもsemetemo願negaうはuha 慈悲jihiごころgokoro
国kuniのno宝takaraはha 人hitoづくりだとdukuridato
伝tsutaえe広hiroめたmeta 聖hijiriのおしえnooshie
照teらすrasu一隅ichiguu 衆生syujouのためにnotameni
捧sasaげge尽tsuくさんkusan このkono命inochi
ああaa
比叡hieのno風kazeにni 誓chikaうu朝asa