しゃがれた月つきが昇のぼる
名画座めいがざビルの屋根やねに
優やさしい人ひとが眠ねむる
今いま 誰だれかの胸むね
あの日ひの夢ゆめはかすか
心こころの迷路めいろの中なか
悲かなしみ 自慢じまんしたい
そう 夜よるもあるさ
ぼろぼろにちぎれてゆく
群雲むらくもさえ 愛いとしくて
大地だいちの隙間すきまへと
もぐり込こむ雨あめのように
ひそかな力ちからを 信しんじているけど
風向かざむきで汽車きしゃの音おと
聴きこえる店みせで飲のめば
この街まちに着ついた日ひの
空そら 思おもい出だすよ
すべてが最初さいしょでもなく
最後さいごでもない毎日まいにち
荒野こうやの果はてよりも
遠とおい星ほし 見みつめてたい
大地だいちの熱ねつのように
胸むねの底そこは熱あついから
誰だれより自分じぶんを
感かんじているのさ
しゃがれたsyagareta月tsukiがga昇noboるru
名画座meigazaビルbiruのno屋根yaneにni
優yasaしいshii人hitoがga眠nemuるru
今ima 誰dareかのkano胸mune
あのano日hiのno夢yumeはかすかhakasuka
心kokoroのno迷路meiroのno中naka
悲kanaしみshimi 自慢jimanしたいshitai
そうsou 夜yoruもあるさmoarusa
ぼろぼろにちぎれてゆくboroboronichigireteyuku
群雲murakumoさえsae 愛itoしくてshikute
大地daichiのno隙間sukimaへとheto
もぐりmoguri込koむmu雨ameのようにnoyouni
ひそかなhisokana力chikaraをwo 信shinじているけどjiteirukedo
風向kazamuきでkide汽車kisyaのno音oto
聴kiこえるkoeru店miseでde飲noめばmeba
このkono街machiにni着tsuいたita日hiのno
空sora 思omoいi出daすよsuyo
すべてがsubetega最初saisyoでもなくdemonaku
最後saigoでもないdemonai毎日mainichi
荒野kouyaのno果haてよりもteyorimo
遠tooいi星hoshi 見miつめてたいtsumetetai
大地daichiのno熱netsuのようにnoyouni
胸muneのno底sokoはha熱atsuいからikara
誰dareよりyori自分jibunをwo
感kanじているのさjiteirunosa