春はるは名めいのみの風かぜの頃ころに
散ちってゆくのも知しりながら
花はなは戻もどらぬ時ときの中なかで咲さくのがいい
夏なつは蚊遣かやりの香かおりがして
やさしい女ひとを想おもい出だす
酔よえばいつしかひざ枕まくらの 夢ゆめの跡あとに
もどかしいくらいに もどらぬダイヤル
あの頃ころってなぜか 恋こいもゆっくり 時ときのまにまに
あの日ひ下宿げしゅくの大家おおやさんは
家賃やちんを下さげてくれた人ひと
人ひとの情なさけがまかり通とおる時代じだいがいい
雨あめの形かたちは見みえないもの
雲くもは流ながれてしまうもの
時ときは移うつろい 枯かれ葉はが舞まう 無常むじょうの空そらに
秋あきの心こころのはぐれ雲ぐもよ
一人旅ひとりたびなら分わかるだろう
旅たびに出でるのは…寂さびしさとは友達ともだちだから
星ほし降ふる夜よるには 涙なみだはいらない
過すぎ去さった日々ひびの あかり一ひとつ一ひとつ 胸むねに灯ともして
冬ふゆの言葉ことばを指ゆびでなぞり
息いきで曇くもった窓まどに書かく
人ひとが暮くらせば温ぬくもるよな時代じだいになれ
春haruはha名meiのみのnomino風kazeのno頃koroにni
散chiってゆくのもtteyukunomo知shiりながらrinagara
花hanaはha戻modoらぬranu時tokiのno中nakaでde咲saくのがいいkunogaii
夏natsuはha蚊遣kayaりのrino香kaoりがしてrigashite
やさしいyasashii女hitoをwo想omoいi出daすsu
酔yoえばいつしかひざebaitsushikahiza枕makuraのno 夢yumeのno跡atoにni
もどかしいくらいにmodokashiikuraini もどらぬmodoranuダイヤルdaiyaru
あのano頃koroってなぜかttenazeka 恋koiもゆっくりmoyukkuri 時tokiのまにまにnomanimani
あのano日hi下宿gesyukuのno大家ooyaさんはsanha
家賃yachinをwo下saげてくれたgetekureta人hito
人hitoのno情nasaけがまかりkegamakari通tooるru時代jidaiがいいgaii
雨ameのno形katachiはha見miえないものenaimono
雲kumoはha流nagaれてしまうものreteshimaumono
時tokiはha移utsuろいroi 枯kaれre葉haがga舞maうu 無常mujouのno空soraにni
秋akiのno心kokoroのはぐれnohagure雲gumoよyo
一人旅hitoritabiならnara分waかるだろうkarudarou
旅tabiにni出deるのはrunoha…寂sabiしさとはshisatoha友達tomodachiだからdakara
星hoshi降fuるru夜yoruにはniha 涙namidaはいらないhairanai
過suぎgi去saったtta日々hibiのno あかりakari一hitoつtsu一hitoつtsu 胸muneにni灯tomoしてshite
冬fuyuのno言葉kotobaをwo指yubiでなぞりdenazori
息ikiでde曇kumoったtta窓madoにni書kaくku
人hitoがga暮kuらせばraseba温nukuもるよなmoruyona時代jidaiになれninare