ブーメランのように 歌詞 原田知世 ふりがな付

蒸気じょうきした ビルから 落おちてく 自分じぶんは
月つきには 立たてない 半端はんぱなさようなら

ブーメラン みたいな 今夜こんやの 三日月みかづき
投なげても 飛とばしても 窓辺まどべに浮うかんで

革靴かわぐつはドアに投なげられて
夜よるをつめこんだポケットは
はめをはずしたいと 膨ふくらんでゆくの
迷まよわない も一度いちど靴くつをはく

憂鬱ゆううつな テレビの ニュースが 伝つたえる
渋滞じゅうたい 100km 外そとが呼よんでいる

海うみのある窓まどに倒たおされて
紅べにをさしながらくちづけた
ここがわたしの場所ばしょ 水みずが溜たまってゆく
気持きもちいい ずぶ濡ぬれの前髪まえがみ

蒸気じょうきした ビルから 落おちてく 自分じぶんは
ブーメラン みたいな 今夜こんやの 三日月みかづき
憂鬱ゆううつな テレビの ニュースが 伝つたえる
ブーメラン みたいな 今夜こんやの 三日月みかづき

水平すいへいの肩かたに 垂直すいちょくの首くび
部屋へやの壁かべに張はり付ついてみる
スポンジのような踵かかとが 少すこし浮うき上あがっている
瞳ひとみの奥おくの方ほうに棲すんでしまった海うみから
潮騒しおさいは かすかに窓まどガラスを揺ゆらす
感かんじてはいけないことなどない
信しんじてはいけないことなどない
愛あいしてはいけないことなどない
開ひらいてはいけない窓まどなどない
始はじめてはいけない終おわりと
終おわらせてはいけない始はじまりが
背中合せなかあわせで わたしの心こころにいる