故郷こきょう遠とおく 海うみの落日らくじつ
渚なぎさをゆけば 流離さすらいの愁うれい
名なも上あげず 身みも立たたず
流ながれ木きのごと 朽くちるものあり
啼なくな千鳥ちどりよ やる瀬せなく
啼なくな夕波ゆうなみ千鳥ちどり
ねじれて寒さむき 砂山さざんに
浜昼顔はまひるがおの 花はなも咲さく
からくれないの 海うみの落日らくじつ
たぎりて落おちて あとは夕闇ゆうやみ
この旅路たびじは 愚おろかにも
埋うもれ火ひのごと いまだはてなむ
啼なくな千鳥ちどりよ 寂さびしげに
啼なくな夕波ゆうなみ千鳥ちどり
夜よごとの夢ゆめの 通かよい路じに
優やさしき母ははの 顔かおがあり
故郷kokyou遠tooくku 海umiのno落日rakujitsu
渚nagisaをゆけばwoyukeba 流離sasuraiのno愁ureいi
名naもmo上aげずgezu 身miもmo立taたずtazu
流nagaれre木kiのごとnogoto 朽kuちるものありchirumonoari
啼naくなkuna千鳥chidoriよyo やるyaru瀬seなくnaku
啼naくなkuna夕波yuunami千鳥chidori
ねじれてnejirete寒samuきki 砂山sazanにni
浜昼顔hamahirugaoのno 花hanaもmo咲saくku
からくれないのkarakurenaino 海umiのno落日rakujitsu
たぎりてtagirite落oちてchite あとはatoha夕闇yuuyami
このkono旅路tabijiはha 愚oroかにもkanimo
埋umoれre火hiのごとnogoto いまだはてなむimadahatenamu
啼naくなkuna千鳥chidoriよyo 寂sabiしげにshigeni
啼naくなkuna夕波yuunami千鳥chidori
夜yoごとのgotono夢yumeのno 通kayoいi路jiにni
優yasaしきshiki母hahaのno 顔kaoがありgaari