闇やみにひと声こえ 夜汽車よぎしゃの汽笛きてき
雪ゆきの平野へいやを 遠とおざかる
華はなを咲さかせて 欲ほしいから
心こころで見送みおくる あなたの背中せなか
ひとり身みを引ひく 悲かなしみを
泣ないて流ながして 信濃川しなのがわ
もしもあなたに 夢ゆめなどなけりゃ
後あとを追おいたい すがりたい
今いまは別わかれが つらいけど
涙なみだの先さきには 明日あしたがあるわ
いいの私わたしを 忘わすれても
恋こいはひとすじ 信濃川しなのがわ
水みずに浮うかんだ わくら葉ばさえも
ふたつ並ならんで 行ゆくものを
頬ほほを叩たたいて 吹ふく北風かぜが
くじける私わたしの 弱よわさを叱しかる
未練みれん投なげれば 渦うずを巻まき
さだめ呑のみ込こむ 信濃川しなのがわ
闇yamiにひとnihito声koe 夜汽車yogisyaのno汽笛kiteki
雪yukiのno平野heiyaをwo 遠tooざかるzakaru
華hanaをwo咲saかせてkasete 欲hoしいからshiikara
心kokoroでde見送miokuるru あなたのanatano背中senaka
ひとりhitori身miをwo引hiくku 悲kanaしみをshimiwo
泣naいてite流nagaしてshite 信濃川shinanogawa
もしもあなたにmoshimoanatani 夢yumeなどなけりゃnadonakerya
後atoをwo追oいたいitai すがりたいsugaritai
今imaはha別wakaれがrega つらいけどtsuraikedo
涙namidaのno先sakiにはniha 明日ashitaがあるわgaaruwa
いいのiino私watashiをwo 忘wasuれてもretemo
恋koiはひとすじhahitosuji 信濃川shinanogawa
水mizuにni浮uかんだkanda わくらwakura葉baさえもsaemo
ふたつfutatsu並naraんでnde 行yuくものをkumonowo
頬hohoをwo叩tataいてite 吹fuくku北風kazeがga
くじけるkujikeru私watashiのno 弱yowaさをsawo叱shikaるru
未練miren投naげればgereba 渦uzuをwo巻maきki
さだめsadame呑noみmi込koむmu 信濃川shinanogawa