波なみの谷間たにまに 命いのちの花はなが
ふたつ並ならんで 咲さいている
兄弟船きょうだいぶねは 親父おやじのかたみ
型かたは古ふるいが しけにはつよい
おれと兄貴あにきのヨ 夢ゆめの揺ゆり籠かごさ
陸りくに上のぼって 酒さけのむときは
いつもはりあう 恋仇こいあだ
けれども沖おきの 漁場ぎょじょうに着つけば
やけに気きの合あう 兄弟鴎きょうだいかもめ
力合ちからあわせてヨ 網あみを巻まきあげる
たったひとりの おふくろさんに
楽らくな暮くらしを させたくて
兄弟船きょうだいせんは 真冬まふゆの海うみへ
雪ゆきの簾すだれを くぐって進すすむ
熱あついこの血ちはヨ おやじゆずりだぜ
波namiのno谷間tanimaにni 命inochiのno花hanaがga
ふたつfutatsu並naraんでnde 咲saいているiteiru
兄弟船kyoudaibuneはha 親父oyajiのかたみnokatami
型kataはha古furuいがiga しけにはつよいshikenihatsuyoi
おれとoreto兄貴anikiのnoヨyo 夢yumeのno揺yuりri籠kagoさsa
陸rikuにni上noboってtte 酒sakeのむときはnomutokiha
いつもはりあうitsumohariau 恋仇koiada
けれどもkeredomo沖okiのno 漁場gyojouにni着tsuけばkeba
やけにyakeni気kiのno合aうu 兄弟鴎kyoudaikamome
力合chikaraaわせてwaseteヨyo 網amiをwo巻maきあげるkiageru
たったひとりのtattahitorino おふくろさんにofukurosanni
楽rakuなna暮kuらしをrashiwo させたくてsasetakute
兄弟船kyoudaisenはha 真冬mafuyuのno海umiへhe
雪yukiのno簾sudareをwo くぐってkugutte進susuむmu
熱atsuいこのikono血chiはhaヨyo おやじゆずりだぜoyajiyuzuridaze